山原さくらが強敵を打ち破り完全優勝 ~松山競輪場~

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山原さくら
地元地区のシリーズでファンの声援を力に完全制覇
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直線外を迫る柳原選手を一車輪振り切ってゴール線を通過
賞金上積みに成功してグランプリ出場が見えてきた

 10月16日(日)に松山競輪場で行われた『道後温泉杯争覇戦』G3ナイターのガールズ決勝9レースは山原さくら(高知・104期)がライバルの柳原真緒、鈴木美教を破り完全優勝を達成。ガールズグランプリ出場を賭けた賞金バトルは例年以上に激戦となっているが、今年13度目の優勝を手にたぐり寄せた。
 
 「めっちゃめちゃ嬉しいです」。共同インタビュー場に訪れた山原の笑顔が弾けた。「前回(去年当所のG3ナイター)は優勝できなかったので。顔見せから応援が凄かったので、いいところを見せたいなって思っていました。(声援が)嬉しかったですね。4日間持つ体力をと思ってやってきたので」とファンの声援を力に変えて強敵撃破に成功した。

 「スタートが美教さんで、後ろの後ろが真緒さんだったのでこうあって欲しいなっていう並びでした」と前に鈴木、後ろに柳原を置いた山原は初手から思い通りにレースを運ぶ。打鐘で誘導員が退避すると鈴木は後ろを見ながらペースを落としたが、最終ホーム手前から腹を決めて主導権取り。車間を空けていた山原は車を外に外してタイミングを計りながら2コーナーからまくり発進。3コーナー過ぎに逃げる鈴木をのみ込むと、後方から追い込む柳原を振り切り1車輪差でゴール線を突き抜けた。
 
 「(優勝を)確信したのはゴールですね。(鈴木を乗り越えた時点で)3着はあると思っていましたけど、やっぱり(柳原は)強いので。でも今回、勝てたのは大きいですね。いつも大事な所でポカをしていたので。でも今年は取りこぼすことなく1年間走ってこれていたので、気持ちを強く持って走れていますね。脚なら断然、真緒さんなので。落ち着いて走れたというか、根拠のない自信じゃないですけど、勝てると思って走れたので。気持ちの面で収穫がありますね」。

 ライバルを倒して完全優勝できたことは間違いなく大きいが、ここで満足して立ち止まることはできない。「競輪祭でどこまで行けるかって思っているので、このあとも取りこぼさないように一走一、走大事にしていきたい」と一瞬たりとも気の抜けない戦いは続く。次走は福井で地元の柳原との直接対決が待っている。来月の伊東、静岡では鈴木と再び火花を散らすこととなる。すべてが決まる競輪祭まで強い気持ちで戦い抜く。

細川和輝記者

2022年10月16日 22時05分

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