熊谷芽緯が第7回フレッシュクイーンを制す ~伊東競輪場~

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熊谷芽緯
優勝ジャージを身にまとい賞金ボードを掲げる
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仲澤を1/2車輪差で振り切ってゴール線へ一番乗り
強敵・仲澤春香を封じて圧巻の逃走劇でV奪取

 3月23日に伊東競輪場で行われた第7回フレッシュクイーンは正攻法に構えからレースを進めた熊谷芽緯(124期・岩手)がナショナルチームの仲澤春香を巻き返しに合わせ切り堂々の逃げ切り勝ち。2024年の優秀新人賞にも選ばれた期待のレーサーが飛び切りの笑顔でうれしさをかみしめた。
 
 号砲とともにS取りに動いた熊谷芽緯。その後ろには2番車の竹野百香が思惑通りに付ける。松井優佳は3番手の位置で周回を重ね、断然の一番人気を背負っていた仲澤春香は4番手の位置でチャンスを窺う。後方の7番手の位置からとなってしまった中島瞳は青板周回で仲澤の外へと追い上げていき、仲澤は5番手の位置に車を下げる。打鐘が鳴り誘導員が退避すると熊谷が後ろの仲澤を見ながらペースをコントロール。最終ホーム手前で仲澤の気配を察知すると全開ダッシュでレースを支配。最終バックでは竹野と仲澤でまくり合戦になったが、熊谷はスタンディングのまま目いっぱいモガき続ける。外々を回された仲澤の自転車は思うように伸びていかず、力いっぱいゴールまで踏み続けた熊谷が堂々と振り切った。

 「(レースVTRを見てみて)すごくうれしいです。逃げ切れたので。ちょっと(最終ホーム前に)仲澤さんが見えたので、来たなって思って頑張って踏みました。サンサンなので、短い距離だったので。いつも以上に頑張れました。(逃げ切れたかどうかは)必死過ぎてわからなくて。もっとガッツポーズをすればよかったです(苦笑)お客さんがおめでとうって声をかけてくれて。もしかしたらって。いま(引き揚げてきてレースVTRで)確認してめちゃくちゃうれしいです。Sは頑張って取ろうと思っていて。自分のプラン通りに走れました。直前の練習でいいタイムも出せていたので自信を持って臨めました。まずはG1とか大きいレースに確実に出ることを目標にしているので日々頑張ります。強い人がいるレースの方が気持ちが楽というか、強い選手がいっぱいいるって思った方が〝らしく〟走れるのかなって。そこ(自分らしく走ること)に集中できるので。結果も付いてきてうれしいです。4月末に岐阜でオールガールズがあるので、4月いっぱいまでは岐阜に(冬季移動で)いようと思っていて。岐阜のバンクには慣れていると思っているので。第二の故郷みたいな感じなので、この流れでいい成績を残したいです。逃げ切りをもっと取れるように頑張っていきたい」


細川和輝記者

2025年3月23日 17時56分

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