ルーキーシリーズ最終戦は男女共に初優勝 ~福井競輪~

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熊谷芽緯
先行で培った脚力が決勝で爆発
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梶原海斗
在所53位からの逆転V
男女共に見応えたっぷりだった決勝戦

 「ルーキーシリーズ2023」最終戦が福井競輪場で行われ、3日(土)に決勝戦を迎えた。ガールズ優勝は熊谷芽緯(岩手・124期)、男子優勝は梶原海斗(福岡・123期)。共に初優勝で「ルーキーシリーズ2023」を締めくくった。

 ガールズ決勝は、人気の松井優佳が熊谷にフタをしてから最終ホームでスパート。後続を引き離したが、2コーナーからまくった熊谷がゴール前で松井をとらえた。
 「本当は突っ張り先行を考えていたんですけど、(松井)優佳さんが前に来たので、これは先行はできないなと思った。まくりで勝負しようって気持ちを切り替えられました。結構車間が空いちゃったので、ヤバいと思った。でも、頑張って踏んでなんとか追いつけるなって。高校時代にここ(福井)でインターハイに出て、その時は予選落ちでボロボロだった。そのリベンジだとも思っていたし、1着を取れて良かったです。自分はプレッシャーに弱いんですけど、メンタルも身体的にもしっかり鍛えて本デビューを迎えたい。(優勝できて)理想の自分に1歩近づけたかな」

 男子決勝は、突っ張り先行の中国勢と、最終ホームからまくった関東勢で壮絶なモガき合い。単騎の梶原海斗が豪快にまくって蹴散らした。
  「嬉しいっすね。カマして先行か、後方から力勝負でまくろうかと思ってました。ジャン過ぎに先頭(の青木)が後ろを気にしながら駆けていたから、行こうとしたけどやめた。そしたら浮島が行ってくれて、良い感じになった。車間も空けられたか分からなかったけど、もう行くしかないなって感じで仕掛けた。自信になったっすね。でも、まだ脚が足りないなとも感じたシリーズでした」

 4節あったルーキーシリーズもこれで全日程を終了。7月から本デビューを迎える新人選手たちの走りが、今から楽しみで仕方がない。

熊谷洋祐記者

2023年6月3日 18時41分

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