卒業記念レース ~日本競輪選手養成所~

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追い込みで卒業記念を制した青柳靖起候補生(写真中央)
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冷静な立ち回りで卒業記念クイーンの座に就いた尾方真生候補生(写真中央)
九州勢がそろって優勝

 新型コロナウイルス感染症の影響により1日に短縮された117回(男子)、118回(女子)選手候補生の卒業記念レースが、静岡県伊豆市の日本競輪選手養成所のJKA400(400メートルピスト)で3月23日に行われた。予選2走の成績上位選手(男子9人、女子7人)によって決勝が争われた。117回生の決勝は、青柳靖起(佐賀)が予選からの3連勝で完全V。荒井崇博(82期)、藤野孝彦(91期、引退)に次いで佐賀県登録からの卒業記念チャンプが誕生した。また、118回生は5番手からまくり気味に追い込んだ尾方真生(福岡)が優勝。ガールズの福岡県登録としては、初めての卒業記念クイーンに輝いた。117、118回生ともに九州勢のワンツーと九州地区にとっては、これからが楽しみな候補生たちの激走だった。
 117回生70人、118回生21人は24日に卒業式を迎え、5、6月に開催される「競輪ルーキーシリーズ(新人戦)」でデビューが予定されている。昨年12月に早期卒業制度で日本競輪選手養成所を卒業し、1月にデビューを果たした菊池岳仁、寺崎浩平に続いて、同期の仲間たちがいよいよプロ選手としての第一歩を踏み出す。

 【青柳 靖起(佐賀)在所6位】
 「決勝のメンバーを見て自分より強い選手ばかりだったので、なるべく前々にいて、動いていこうと思っていました。普段の競走訓練から、まくりには自信があったので、自信をもって仕掛けられたと思います。(養成所生活の)後期にはT教場(滝澤正光教場)で練習をさせていただいて、競輪とはなにかを一から教えていただきました。九州を代表する先行選手になって、最終的には先行でグランプリを獲って、滝澤所長を超えたいです」

 【尾方 真生(福岡)在所2位】
 「まくりが得意なので、(決勝は)そのまくりを生かした走りができればいいなと思っていました。いつもは結構、焦ってしまうんですけど、冷静に判断して走れたと思います。(デビュー後は)先行して逃げ切れる選手になりたいです。私は熊本出身なんですけど、ガールズが多い久留米で藤田(剣次)さんのもとで、久留米のガールズとモガいて強くなりたいです。ガールズグランプリに出場して、優勝できるように頑張ります」

竹内祥郎記者

2020年3月23日 17時17分

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