佐藤雅春選手宮城Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　今期が２度目のＳ級だ。初昇級は２０１１年の前期だったが、「まともに走れたのは１、２月だけ」。３月に東日本大震災が発生し、佐藤も被災者に。再開後も大きな着ばかりが並んだ。そして降級後の８月立川では鎖骨、肋骨骨折に肺挫傷の大怪我を負い、ここから長い低迷の時期が始まった。
　「一時は70点台まで点数が落ちた。そこからはよくなっても80点後半を行ったり来たり。波があったし、先行できなければ大敗することも多かった」
　もはや２度目のＳ級は無理かと思われたが、昨年６月あたりから突如として佐藤の成績が上昇する。これは２つの要因がかみ合ってのものだった。
　「まずはフレームですね。ギア規制がかかると聞いて、フレームのメーカーを変えたら、いきなり成績がよくなった。ギア規制がかかった今年からはさらに感覚がいい。２つ目は練習。それまでは一人で練習をすることが多かったのが、フレームを変えたのと同じくらいから太田貴之さんや阿部英光さんたちのグループで練習をさせてもらうようになった。若手の自力が多くて刺激になるし、その２つがかみ合って４年近く取れなかったＳ級の点が取れました」
　今期から再びＳ級に復帰。４年前は流れに乗れず終わってしまったが、今回は違う。いきなり決勝に乗った福井では今までになかった賞金にテンションが上がり、９月青森記念では同県の後輩、保科千春の頑張りに応えられず悔しい思いも味わった。
　「学校時代から特別強くなかったし、同期のワッキー（脇本雄太）や同県の（早坂）秀悟さんとは脚が違うのは分かってる。だからＳ級では泥臭く、何でもやって食らい付いていきたい。ガーンとはいかないんで少しずつ。その積み重ねで頑張っていきたいですね」
　４年越しの舞台。定着はもちろんだが、結果で、レース内容で「宮城の佐藤雅春」をファンに印象づける。　　　（音無）

2019年1月18日更新

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