伊藤慶太郎選手埼玉Ａ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　『ただ、先行して９着じゃ意味がない。競走内容を考えて走れ』
　昨年９月に亡くなった、父の公人（40期・引退）から伊藤が言われ続けた言葉だった。
　「競走が終わったら、毎回電話でいろんなことを教えてもらいました。街道練習の時も車で付いて来てもらって、踏み方を見てもらったり。特にセッティングの面では、120％の力が出るセッティングを出してもらっていたので、甘え過ぎていたなって思いますね」
　父の偉大さを改めて感じている中、今年１月からＳ級に昇級。初戦の立川記念では５9２2着と、２連対を果たし、３日目は先行策でファンに猛アピールした。
　「少しホッとしています。２日目に松谷（秀幸）さんと戦えたことデカかったですね。Ａ級では叩かれないところを、簡単に叩かれてしまったんで。それで要所、要所で踏むポイントが分かったので修正して走れました」
　失格や落車でなかなかＡ級を卒業できず、デビュー４年目でやっとたどり着いたＳ級の舞台。
　「まだ１場所しか走ってないですけど、Ｓ級って本当に楽しいですね。控え室からＡ級とは違う雰囲気があるし、平原（康多）さんとか、一流選手と話していると、父と同じような考え方をしているなって思うことが結構、あったりするんです。今回走って、今の実力と、根本的な脚が足りないってことがよく分かったので、まずは底上げしていくこと。あと一走、一走、内容を重視して頑張っていきたいです」
　父の意思を受け継いで、伊藤のＳ級人生が始まった。　（岡崎）

2019年1月9日更新

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