S班の貫禄を示す
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- 的中率
- 20%
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- 回収率
- 39%
細川記者
初日特選は松浦悠士の番手回りから勝利を手にした2清水だが、2予で納得のレース運びで連勝に笑顔を振りまく。
「昨日付けた松浦さんの体の使い方やタイミングを参考に〝俺は松浦悠士じゃぁ~〟って気持ち良く踏めた。前回の川崎はまくりで1着は取れてましたけど、今回は逃げ切りなので。展開が向いたと言っても意味が違いますよね。タイムも良かったですし」
しかし、準決勝の番組が出たあとは表情が一変。長考タイムに入った。
「太田君にはこれまでも世話になっていたし、これからも世話になる。本当は付けたいし、気持ち的には太田君の後ろっていうよりも大坪さんの〝ヨコ〟ですよ。でも今回は柏野さんの〝地元記念〟。ムキになって迷惑はかけられないので。二人で頑張ります。太田君にはいずれどこかでこの借りを返したい」
9柏野は並びが決まった経緯を丁寧に説明する。
「正直、自分のわがままもあるんですけど、この中で自力で戦って一番強いのは裕友。無理に競るよりも自力で戦った方が良いって。太田君には申し訳ないけど。二人で頑張ろうって自分の気持ちをしっかり伝えました」
2清水にとっては苦渋の決断だったかもしれない。S班として結果を出さなければいけない責任感と、9柏野を背負う責任感。同じ中四国地区の3太田を他地区には渡したくないという複雑な心境の中で決めた「自力」戦。結果という形でしっかりと実力を示して地元の9柏野と共に決勝進出を決める。