- 野田
- 源一
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久留米のファンに恩返し
05年に秋田から久留米にホームを移して10年を超える歳月が流れた。野田が地元で念願のG1を迎える。
「久留米での全日本選抜が決まって意識もしてたし、なんとしても出たかった。やっぱり気持ちとしては結果を出したい」
異彩を放つ単騎戦での一撃。レースの流れを読んだ頭脳的な組み立てから繰り出されるまくりは、玄人好みだ。しかしながら、16年初場所の小倉を終えて、勝ち星は昨年の10月から遠ざかっている。
「ずいぶん1着がないし、焦りもある。最近だと会心のレースっていうか、スピード良くまくったのが思い当たらない。良くなるようにと思っていろいろ試行錯誤をしたんですけど…。そこを戻せば前と同じようにはなると思う」
鈍ってはいるまくりのキレだが、心当たりがあるだけに野田自身も悲観することはない。
「車券に貢献できるように確定板を目指していけば、(勝ち上がって)決勝にも乗れる。大きなことは言えないけど、久留米のファンの方たちに恩返しがしたい」