• 第68回高松宮記念杯競輪6/15〜6/18

高松宮記念杯

東西対抗戦が復活!!

平原康多

平原康多

武田豊樹

武田豊樹

三谷竜生

三谷竜生

浅井康太

浅井康太

新田祐大

新田祐大

  •  第68回高松宮記念杯競輪が6月15日~18日の4日間、岸和田競輪場で開催される。今年から概定番組が変更され、決勝までは東日本地区、西日本地区に分かれて勝ち進む東西対抗戦のシステムが復活。東西それぞれの王座戦(準決勝)で4着までに入った8名と5着2名のうち二次予選の着順上位1名が決勝に進出する。

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インタビュー

  • 三谷
  • 竜生
  • 変わらぬスタイル

  •  日本選手権で初タイトルを奪取。決勝ではインを突いて好位を確保するなど、いつもの強気な走りで栄光をつかんだ。
     「決勝ではホームでの動きは狙っていなかったけど、体が自然と反応してくれました。優勝したと実感した時は素直に嬉しかったです。家族や近畿の仲間、応援してくれたお客さんに感謝の気持ちでした」
     ダービー王として活躍が期待される宮杯。燦然と輝く称号を手にしても、等身大の自分であり続ける。
     「立場は変わるかもしれないけど、今まで通り自分のレースをするだけ。G1を獲ったからといって構えるのではなく、(5月大宮)初日のように力を出し切るレースをしていきたい。(宮杯は)近畿地区で行われるG1という事もあるので、特別な気持ちです。連覇もかかるけど、今まで通り自分のレースをしたいと思っています」
     気負うことなく今年3度目のG1へ。持ち味を存分に生かし、颯爽とバンクを駆け抜ける。

  • 深谷
  • 知広
  • 進化を遂げた¨怪物¨

  •  3月松阪記念から状態を上げると、続く高知記念ではオール連対で昨年9月青森以来の記念制覇。さらにダービー準決勝では、先行して新田祐らを撃破と動きが冴えわたっている。
     「状態は良いし、維持できていると思います。(好調の要因は)セッティングとか、体の状態を把握できるようになったことですね。宮杯まで期間もないですし、これを維持しながら」
     全プロ競輪では、初日に組み立てを失敗して予選敗退。しかし、最終日は先行して3着。力を出し切って吉田敏の白星に貢献した。
     「(主導権は)最低限ですね。初日に脚を使えずに終わったので。(全日本トラックに出場し競輪の自転車に乗っていなかったが)修正の仕方もわかりました。状態も悪くないし、方向性も見えてきましたね。まだ伸びシロはあるし、しっかりと次のG1に向けて」
     更なる進化を遂げた。輪界の¨怪物¨が持てる余りの力を発揮し、3年ぶりのG1頂点に到達する。

  • 古性
  • 優作
  • 周囲の期待は高まるばかり

  •  今の古性は走るたびに周囲の評価を上げている。そんな印象だ。古性自身は「全然そんなことはない。(評価は)感じない」と話すが、失格したとはいえ4月川崎記念2日目に見せた走り、そして5月全プロ「スーパープロピストレーサー賞」を制した走り。今や古性は輪界を代表する自在型として確固たる地位を築きつつある。
     「自分自身は手ごたえも特にないし、結果が出てるとも思わない。だからピンとこないんです。後ろに信頼される自在。先行は華があるけど、先行より目立つ自在になる。攻めの姿勢を持った選手になりたい」
     いよいよ迎える地元ビッグ。高まる周囲の期待をよそに、あくまでも自然体を貫く。「優勝したいと思わず、いい走りがしたい。1着だけ取るような走りはしたくないし、いつもどおり全力でいくだけです」。同世代の三谷竜がダービーを制覇。もちろん古性もその流れに続くだけの、実力と勢いは兼ね備えている。

  • 園田
  • 順調も直前にアクシデント

  •  今年初戦、大宮記念の最終日。吉本卓と立ち遅れ、自身は実質バック10番手となったが、直線一気のごぼう抜き。「展開不問の差し脚」とは、まさにこのこと。その後、1月平記念では3着表彰台入り。さらに、ダービーでは昨年10月の親王牌以のG1優出。自慢のキレは最高潮だ。
     「落車をしない。これを去年から意識してます。毎年3、4回落車しては戻しての繰り返しだったので。今年は危ない所は突っ込まない。ワンテンポ待ってから。伸びがあるから、焦って踏む必要がないので。また決勝に乗れば、そのうちチャンスがくると思う」
     そういう矢先、全プロ記念で落車失格し、右肩鎖関節脱臼、さらに尾骨を骨折するアクシデント。しかし、これまで幾度となく落車を経験しただけに、気持ちはそう簡単には折れない。「動けないならまだしも、痛いのは我慢できる。宮杯には出ます。全プロに来る前にフレームを修正に出したら思った以上に出た。フレームも大丈夫そう。自分の持ち味を出していきたい」。

  • 稲川
  • 追い求めた理想の先に

  •  今年のG1初出走となったダービーでは、まさかの一次予選敗退。後半には2連勝と俊敏な動きを見せたが、厳しく自己ジャッジをする。
     「もっと高いレベルで結果を出さないと。勝つべきところで、しっかり勝たないといけない。まだまだどこかに不安があるし、思い切っていけない時がある。でも、逆に考えれば伸びしろはあるということ」
     地元で行われるビッグだけに、いつも以上のクオリティを求める。
     「一番照準を合わせてるのは6月(宮杯)なので。そこには不安のない状態で臨みたい。(宮杯は)結果を出さないといけないと思っています。失敗もできないですし。レースの中でダメなところは、レースの中でつぶしていく。まだ考えるより先に体が動いていない。現状を受け入れて、そこ(理想)を求めてやっていくしかないですね」
     追い求めた答えは、岸和田の地で表れるだろう。それまでは限界まで牙を磨き、決戦の時を待つ。

  • 石井
  • 秀治
  • ダービーの勢いをここで

  •  ダービーは一次予選でまさかの敗退となったが、その後はあれよあれよで4連勝。はなれ業をやってのけた。
     「ダービーは調整ができてたし、練習での出力が上がってた。だから自信を持っていけましたね。初戦は残念だったけど、連日後輩のおかげもあったので。番手戦はまだまだ技術不足。脚だけでカバーしているだけなので。今後はオールラウンダーとしてやっていきたいので、経験を積んでいかないと」
     その後は緊張を緩めたが、当所に向けて再び集中力を高める。
     「調子が下がってパワー系の出力も落ちた。内臓の働きが弱くなって食欲が落ちて、エネルギーが弱まったので。でも、全プロは状態が良かったし、回転力を上げられた」
     昨年は一次予選で落車し、初日で無念の途中欠場。今年は「青龍賞」スタート。初日で勢いに乗れば、今回4連勝も決して夢ではない。「バイオリズムを戻してピークに持っていければ。あとは競走での技術をもっともっと磨いていって、全てを高めていきたい」。

  • 修二
  • 自然体で大一番に挑む

  •  2年ぶりに岸和田競輪場で開催される高松宮記念杯。地元からは3選手が出場する。そのなかで最年長の南だが「気持ちはいつもと一緒」と気負いはまったくない。
     大一番へ仕上がりは順調だ。4月の当地戦、そしてダービーで落車したが、あまりダメージを受けなかった。
     「落車のケガのほうはまったく問題ない。影響はないですね。函館記念はここ最近の中では一番感触がよかったです。セッティングは昔からずっと換えているんですが、まだ試したいこともあるので、宮杯までには万全にしたいと思ってます」
     あとは決戦を待つのみ。地元の声援を味方に、持てる力と技のすべてを出し尽くす。
     「地元はいい時も悪い時もあるけど、走るのは楽しみですね。まだ時間はあるので、いいレースができるような状態に持っていきます。いつもどおり一戦一戦、しっかり頑張ります」

  • 木暮
  • 安由
  • 更なる高みへの答え

  •  今年は1月和歌山記念の優出から始まり、ウィナーズカップでは1325着。2回のG1では、ともに準決勝で敗退に終わったものの、直近4カ月の競走得点は114点オーバー。抜群の安定感を誇っている。
     「競輪を走って10年たつけど、点数を今が一番維持できている。(要因は)頭を使って競輪を走っているからかな」
     それでも、求めるステージはさらに上。足りないパーツを探して、試行錯誤を繰り返す。
     「道具も変化しないといけない。乗り越えるには何かを変えないと。他にもいろいろ試したいことはある。それは自転車と体。それを試して宮杯へ」
     高みへの答えは見つかった。課題を昇華させ、大舞台へ照準を定める。
     「人頼みにしてしまうとG1の準決は乗り越えなられないし、まだ自力で突破したことがない。それが出来れば、常時決勝に乗れると思う。答えは出ているので、そこを煮詰めて」

推奨選手

  • 山田
  • 英明
  •  Pick Up 1

  •  今年は年頭から好調を持続している。5月京王閣ダービーの準決勝は後方8番手から鋭くまくって2着。待望のビッグ初優出を果たした。自慢のスピードでG1連続優出を狙う。

  • 山田
  • 久徳
  •  Pick Up 2

  •  ここに来て戦歴が急上昇している。5月京王閣ダービーでは一次予選、二次予選と連勝を飾った。逃げから追い込みまで多彩な戦法をうまく使い分けている。混戦レースで真価発揮だ。

  • 横山
  • 尚則
  •  Pick Up 3

  •  2月地元の全日本選抜では3度の確定板入り。その後も強力なタテ攻撃を武器に各地で奮闘している。4月静岡の決勝では豪快にまくって圧勝。1年ぶり2度目のS級優勝を達成した。

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