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スピード強化に自信あり
事故点の累積により1月はあっせんがなかった。2カ月ぶり、今年最初のレースがG1開催となるが、「レース勘とか、空くのは気にならない」と菅田は話す。
昨年6月高松宮記念杯決勝の敗戦でトップスピードの不足を痛感した。そこから新田祐、渡邉一らナショナルメンバーのアドバイスを参考に取り組んだことが昨年後半の走りにつながった。レースでの余裕はできた。しかし、「仕掛けるには全然」と課題は残る。そこで「プラスに考えて、そこをさらに強化した」のが12月、1月の2カ月間だ。
ぶっつけ本番にはなるが、特選スタートの精神的アドバンテージは大きい。「今年は勝負の年だと思ってるし、悔いの残らないように。一発目が大事だし、衝撃を見せて。ひと回りデカくなったと思わせたい」。強い気持ちを持って初戦に挑む。
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第34回全日本選抜競輪2/8〜2/11
読売新聞社杯全日本選抜競輪
いよいよG1戦が開幕
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今年も全日本選抜競輪からG1戦線がスタートする。34回目を迎える今大会の舞台は別府競輪場。別府では初となるG1開催だ。脇本雄太、新田祐大らナショナルチームのメンバーは不在だが、三谷竜生、平原康多に浅井康太ら輪界を代表するトップスターが今年最初のタイトルをかけて激しく火花を散らす。
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インタビュー
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keep-yourself-alive
「競輪としては良い1年だったし、初S班としても結果を残せた」。昨年はタイトル2つにGP制覇とまさに充実。今年はさらにステージを上げたが、三谷の気持ちが揺らぐことはない。今年の初陣となった1月和歌山記念は優勝こそ逃すも、きっちり決勝に進出。勝ち上がり戦では変わらぬ攻撃的な組み立てで別線を次々と撃破してみせた。
「和歌山も気負わずに走れたし、追われる立場と言われるけど自分は変わらないと思う。グランプリ王者としての身構えはないけど、去年以上になれるように。(常に)1番車は立場的に1人しかいないから、これからずっと(自分が)そうなっていければ」
次走はGP覇者として迎える初のG1戦。それでも、泰然自若の精神で昨年以上の結果を追い求める。19年、新たな三谷のストーリーが全日本で幕を開ける。
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G1開幕戦に不安なし
平原の18年は、グランプリでの無念の落車で幕を閉じた。3年連続で出場していた立川記念は欠場したが、幸い大事には至らず。年明けをリラックスして迎えた様子だ。
「(怪我は)そんなにひどくなかった。前回(立川記念)は自転車(の修理)が間に合わなかった。久しぶりにちゃんと正月を迎えられました。ゆっくりできたことに尽きます」
復帰初戦の大宮記念は決勝でVこそ逃したが、怪我の影響を微塵も感じさせなかった。「自力でも動いて、怪我明けにしては動けていたと思う」と、本人も手応えを感じていた。
今回は最大の宿敵、脇本雄太はいなくとも、常に頂点を意識して脚力を磨いてきた。
「やっぱりG1を目指して、そこ(脇本)のレベルに追い付きたい」
輪界最強のオールラウンダーが、8度目の栄冠に向けて心技体を整えている。
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タイトル奪取に照準
昨年の終盤戦から獅子奮迅の活躍を見せ
ている。年末の静岡グランプリでも最終バ
ック5番手からまくって4着。初出場の大
舞台で大いに見せ場をつくった。
「グランプリは、全然緊張せずに楽しめました。あんなにお客さんいる前で走るのは、やっぱり気持ちがよかったです。今年はG1を獲ってまたグランプリに出たい」
S級S班として迎えた19年は初戦の立川記念でいきなり優勝。最高のスタートを切った。
「デキすぎですね。全日本に向けては、いつも通りの練習でしっかり仕上げます。特選からスタートできるので、チャンスはあると思うし、責任感を持って走ります」
勢いはまだまだ止まらない。今年最初のG1を制して、頂点に立つ。
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自分のスタイルを貫いて
昨年前半は不振に喘いだが、8月小田原記念の地元Vを皮切りに、本来の動きを取り戻した。今年はスタートダッシュを決めるために、G1開幕戦に狙いを定めている。
「去年は後半はよかっただけに、今年は前半からいい感覚を保ちたい。その感覚をG1に持っていくつもりで取り組んでいます」
脇本雄太の活躍でスピード化が進む競輪界。だが、あくまでも自分の競走を貫いていく。
「ああいう選手が1人いるだけで、レースが全然変わってきちゃう。でも、自分はスタイルを変えずに。そういう選手がいても、自分のレースができれば。相手にイメージ付けができるように、1車でも前にって姿勢は常日頃から見せていきたい」
誰が相手であろうとも、持ち味の攻め抜くスタイルでタイトル奪取を狙う。
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練習の成果が着実に
年末のヤンググランプリを制した太田は「肩の荷がおりた感じはある」と話す。ひとつ結果を残せたことでプレッシャーから解放されたのか、今年は武雄、別府とF1戦を連覇。その走りには自信が満ちあふれている。
「まだ冬場は苦手だけど、F1でもなかなか優勝はできないですからね。力は出せてるかな。練習の成果が出てきてるし、まだもっと出るかなと思う」
昨年は共同通信社杯に競輪祭とビッグレースで2度の決勝戦を経験した。ヤンググランプリを制した今、太田に寄せられる期待はさらに大きくなるはずだ。
「ヤンググランプリを勝ったから、その次とはあまり思わない。でも応援してくれる人の期待には応えたいですね。体はいいと思うので、万全の状態で挑みたい」
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G1連覇へ準備万端
昨年は11月の小倉競輪祭で7年ぶりのG
1制覇を果たした。年末の静岡グランプリ
は最終バックからまくって2着。昨年の終
盤戦からの走りは際立って優れている。
「去年はトレーニングに対して、しっかり向き合った1年だったので、それを能力面で発揮して、グランプリで2着だったので悔いはないですね。まだ頑張れってことで神様が2着にしてくれたんだと思うし、まだまだ成長できると思います」
今年初戦の立川記念はオール連対で準V。まずまずのスタートを切った。「立川では(竹内)雄作と連係もできたし、最大限の力は出し切りました。今後にもつながったと思います。このあとはG1もあるので、そこにつなげていきたい」。輪界屈指のオールラウンダーとして、今年も進化し続ける。G1連覇へ視界は良好だ。
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期待は結果で応える
4月川崎記念を優出など調子が上がり始めた矢先、8月小田原記念での落車。復帰後のヒットは未だに出ていないが、「また上げていくだけ。それの繰り返しです」と弱音を吐かずに浮上を目指している。「小田原の落車は痛かったけど、言い訳ですし。気持ちが切れるなら、納得して切りたい。怪我は付き物ですし、数字が実力です」
苦しい日々ながら、逆境に負けず目標へまい進した。地元で初めて行われるG1への参戦に向けて、「去年は権利獲得のプレッシャーもあったし、まず出たいと思っていた」と悪戦苦闘しながら権利を獲得。唯一の地元勢として出場を決めた。期待のかかる大一番だけに重圧はかかるが、幾多の試練を乗り越えてきた大塚なら力に変えるだろう。次は「与えられた番組で」と本番で一つでも上に勝ち進むだけ。集中を最大に高め、その時を待つ。