• 大宮競輪場開設67周年記念東日本発祥倉茂記念杯1/16〜1/20

後記 GⅢ 大宮 01/16

深谷知がV発進

深谷知広

深谷知広

 2コーナーから豪快にまくった7深谷知広選手は、1浅井康太選手の追撃も振り切りV。昨年12月伊東記念に続くG3連覇を果たし、笑顔でファンに手を振る深谷選手。

 昨年は苦しんだ深谷だったが、伊東記念で優勝と乱高下した一年をよい形で締めくくった。そして巻き返しを期す16年最初のレースでの走りが注目される中、連日果敢な先行策を披露。それが決勝戦でも生きた。
 「3日間先行してきたことが生きました。浅井さんも優勝を狙っていけって言ってくれたし、先行して形を残すか、優勝するかだと思ってました」
 最終ホームでも冷静さを失わずに態勢を立て直した。
 「平原さんに追い上げられてきたときも、しっかり引いて構えました。平原さんにヨコでは勝てないですから。それでもまくれる自信はありましたね」
 後ろに付くのはグランプリ王者の浅井。そのことも深谷にはプラスに作用した。
 「浅井さんが後ろで責任感はありました。下手なレースはできない。去年は全然決まらなくて。今年はワンツーを決められるように」
 今後は高松記念。そして全日本選抜へ。S級S班への返り咲き、そしてG1のタイトルへ。平成の怪物の巻き返しが楽しみになる。
 「今年はしっかり練習し、G1で勝てるように。まずは一戦一戦、次の高松記念に向けて。そのあとの全日本でも結果が出せるように」
 グランプリ王者としての初戦となった浅井は準優勝にも納得の表情。
 「深谷は僕より脚があるし認めてます。その深谷のまくりを抜けるように脚をつけたいです。先行してるのを抜いて残すのは当たり前。まくりを抜いてこその1番車だと思うので。深谷を抜いてこそG1のタイトルが付いてくると思います」
 林は深谷、浅井に続いて3着。中部で確定板を独占。
 「僕はもう3番手で離れないようにと、2人に離れないようにということだけを考えていました。それだけに集中していたんで」
 地元記念連覇を逃した平原はサバサバとした表情でレースを振り返った。
 「今日はもう打鐘のところで終わりました。あそこで脚が終了しちゃいました」
 番手まくりで抵抗も安部は5着。反省が口をついた。
 「櫻井君があんなに頑張ってくれたのに、この結果じゃ意味がないですね」
 気迫の先行をみせた櫻井はシンガリ負けに終わった。
 「格下なんであれしかないと。ペース上げながらなんでいっぱいでした」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 柿沼信也

 浅井がいち早く出てスタートを取り、初手は深谷―浅井―林―岩本、平原―武井、櫻井―安部―佐藤で並んだ。
 淡々と周回が進み、レースが動いたのは赤板周回の2コーナーから。まずは櫻井が上昇していくと、深谷が打鐘で誘導を下ろして前に踏んでいく。しかし、櫻井はその上をしっかり押さえて先頭に立った。さらに、東北勢に続いてきた平原が、浅井とからみながらも強引に中団取りへ。すると、深谷は6番手まで車を下げた。先頭の櫻井は一気にペースを上げ、最終ホームを通過していくと、2コーナーから深谷がアタックを開始。深谷は先まくりを狙った平原を猛スピードで抜き去ると、さらに番手から早めに出た安部を楽々と飲み込んだ。最後は追走する浅井を振り切って優勝を手にした。3着にも林が入り、中部勢で確定板を独占した。

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