• 高松競輪場開設65周年記念玉藻杯争覇戦1/30〜2/2

後記 GⅢ 高松 01/30

深谷知が記念3連覇

深谷知広

深谷知広

 ゴール前は大混戦も7山田英明選手、9南修二選手の追撃を振り切った5深谷知広選手が記念を3連覇。最後まで残ったファンにプレゼントを投げ入れる深谷選手。

 深谷の昨年12月伊東記念から続く記念3連覇、そして高松記念3度目の優勝は浅井との信頼関係によってもたらされた。
 「キツかったですね。余裕はなかったんですけど、早めに踏み直して、あとは浅井さん任せ。後ろを見る余裕はなかったけど、すんなり通過される選手じゃないんで信頼していました」
 昨年は浅井と連係してもワンツーは数えるほど。しかし今年に入ってからは決勝まで4回連係し、3回ワンツーと浅井も大事にする中部の絆が現れていた。
 「優勝できるとは思わなかったです。本当に浅井さんのおかげです。自分が先行してこういうレースを引き出せるように」
 これで賞金ランクもトップに。もう完全復活といってもよさそうだが、それは次の全日本選抜までとっておこう。G1を制したとき。そのときが真の完全復活だ。
 「競輪祭が終わって体調を崩して。それで一から練習をやり直しました。それが結果として出ていると思います。去年はいなかった位置。頑張ってキープすればグランプリも近づくと思う。まずは次のG1に向けて。G1優勝できるように、また一戦一戦頑張ります」
 惜しくも記念初優勝を逃した山田だが、悔しさより充実感の方が上回った。
 「悔いはないです。いい位置を回れました。村上さんがどういう走りをするのか勉強しようと思って。決めてたわけじゃないけど、だいたいあの位置に。記念の決勝2着で自分の記録も更新しました。レースにも自信を持って臨めたし、走る前から気持ちも入っていました。次に繋がる開催になったし、全日本でもしっかりと戦えると思います」
 中割りを狙った南だが惜しくも3着に終わる。
 「あまり作戦もなかった。流れも良かったし、あとは行ききれるかどうかでした。内か外かうまくいけば突き抜けられるかなと。まあ脚がなかったですね」
 最終バックから村上と壮絶な競り合いとなった浅井は4着にも清々しい表情。
 「しっかりとレースができました。村上さんが3番手に入っているのは分かってました。村上さんとしっかりぶつかりあえたし、感じ的にはよかったです。また次頑張ります」
 6着となった村上もレース後、笑みが見られるなど浅井と同様、やりきった表情を浮かべた。
 「精一杯やりました。前へ前へ進んでいこうと。気持ちも前にいけました。叩かれたあともう一度まくりにもいけたし、自分のレースはできたと思います。最強の深谷の強さをまた感じましたし、深谷にしがみついていきます」
 地元優勝を狙った池田は5着。地元勢の優勝は次回以降にお預けとなった。
 「行ったと思ったけどね、研太朗は。思ったより余裕はあったんですけど、コースがなかったです」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 山本栄太郎

 号砲で浅井が出て、深谷を迎え入れる。深谷-浅井-有賀が前団、原田-池田で中団を形成、後方に村上-南、単騎の山田、石井が続いて周回を重ねる。
 青板周回のバック過ぎから村上が上昇。前受けの深谷は車を下げて、村上が誘導員の後位に収まる。単騎の2人が続いて中団に原田、7番手まで下げた深谷は打鐘前の2コーナーから一気に巻き返す。村上は懸命に抵抗するも、深谷が強引に叩いて主導権を握る。有賀を南が外に弾き、叩かれた村上は3番手で態勢を立て直す。最終2コーナーから村上がまくると、浅井がこれをブロック。しかし、村上も持ちこたえて両者で激しくからむ。そのまま4コーナーを迎えると、2センターで内を突いた山田が浅井を飛ばして追い込み、さらに南も中割り強襲。ゴールは深谷、山田、南の3車で大接戦。後続の追撃を僅差で振り切った深谷が記念3連覇を達成した。

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