中部黄金コンビが魅せる
ここで前回大宮記念でのリベンジに燃えるかと思われた平原康多は欠場。となれば、大宮記念で息の合った連係で力の違いを見せ付けたグランプリ王者の浅井康太と深谷知広の強力中部タッグがシリーズを席巻しよう。昨年の浅井はG1で2度の表彰台入り。そして記念優勝4回。単騎となったグランプリは俊敏な立ち回りで激戦を制した。チャンピオンユニフォームを身にまとっても浅井の走りは変わらない。1月の大宮記念に続き、今シリーズ、そして2月の全日本選抜まで深谷と同じローテーション。ここも定番のコンビプレーで駆け抜ける。深谷は昨年の特別競輪で優出ゼロ。5年連続のグランプリ出場を逃してしまっただけに、今年は是が非でも復活イヤーとしたい。12月伊東記念は豪快なまくりでV、そして、1月高松記念も連覇して臨む今回。当地は61、62周年記念を連覇しており、得意バンクで完全復活を確かなものとする。堅実な志智俊夫が2人を盛り立てる。
村上義弘は年頭の和歌山記念の初日に稲垣裕之の仕掛けに離れてしまい、ゴール後に落車。それでも気力で決勝に進出した。今年も一戦入魂のスタイルは変わらない。どんなレースでもベストを尽くす。南修二は昨年の終盤に失格、落車が続いたが、年頭の岸和田でまくりV。悪い流れを完全に断ち切った。連係実績ある村上を徹底的に援護する。
原田研太朗は昨年のビッグレースで優出3回。急成長を遂げて、トップスターの仲間入りを果たした。今年は初戦の立川でいきなり記念初優勝。最高のスタートを切った。ここも自慢のパワーで突っ走る。池田憲昭は昨年11月の競輪祭でG1初優出。決勝でも3着に入って表彰台に上がった。地元記念は2度目の参戦。ここに照準を合わせて仕上げてくるはずだ。原田の番手なら勝機は十分にある。
園田匠の一発も侮れない。昨年の終盤戦は落車が続いたが、強気のスタイルは崩していない。今年初戦の立川記念は未勝利ながら、きっちり決勝に駒を進めた。大宮記念でも連係あった山田英明と組んでレースをかき乱す。
混戦なら、ともに前場所を優勝して存在感をアピールした石井秀治、小松崎大地にも出番。