• 弥彦競輪場開設99周年記念7/30〜8/2

後記 GⅢ 弥彦 07/30

浅井康が他を圧倒

浅井康太

浅井康太

 最終ホームから主導権を奪った1浅井康太選手が、そのまま逃げ切りⅤ。福井記念、サマーナイトに続き3連覇を飾った。表彰式では誇らしげに優勝カップを掲げる。

 周囲からため息の漏れる強さ。S班の浅井が圧巻の逃げ切りVで王者の威厳を示した。
 「競輪祭が決まっていない2人を連れてだったし、ほぼ川村さんとの2分戦。タイミングを見て行きますとは話をしていて、ジャン過ぎでタイミングがきたので。(その後は)後ろも見て、自分のペースを守って先行しました」
 前検日には「今年1年は結果を求めて」と語っていたが、決勝はラインを引き連れての先行策。「最近はラインの競走を前走ってる選手がしてくれてたんで。ラインを大切にという気持ちで走りました」と中部の絆を大切にした上で、堂々と押し切った。
 これで福井記念、サマーナイトに続き3連覇。賞金ランキングも上位に付け、今年もGP出場が見えてきた。今後のオールスターやビッグへの準備を怠らず、年末の立川へまい進する。
 「グランプリを狙うのに賞金も大事だし、周りに稼がせないのも(他の中部勢への)援護になる。(今後のビッグは)33バンクが続くのでしっかり33を走る体を作って、しっかり仕掛ける脚を作っていきたい」
 北野は絶好の展開も、浅井を交わせず準V。記念初はVならず。
 「あーえらかった。獲らせてくれてもええやないか(苦笑)。絶好の展開になったと思ったけど、やっぱりつえーや。いい夢見させてもらいました」
 初手から近畿勢を追走した諸橋はレース展開が予想違い。最後は直線で鋭く伸びるも3着まで。地元Vを逃して無念さを滲ませる。
 「浅井が先行するとは思わなかったですね。川村さんだと思っていました。ホームで4番手に切り替えられたら違っただろうけど。そこは自分の勇気の足りなさですね。勝負強さも足りなかった。残念です」
 連日、俊敏な走りを見せていた松浦だが、決勝はその持ち味を発揮できず。
 「川村さんがあんなに踏まないとは思わなかった。その後も(浅井に)スイッチできなかったです。緊張もなくていける感じはあったけど、甘くないですね。悔しいです」
 川村は浅井を合わせ切れずに7着敗戦。
 「押さえてと思っていたけど…。合わせられなかった。浅井君が強かったです」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 藤原憲征

 号砲で浅井、渡邉が出るが、最内枠を利した浅井が制して前から。北野―濱口の追走。以下の隊列は、松浦―渡邉、川村―澤田、単騎の諸橋、小野。
 赤板手前から川村が上昇を始めると、松浦が合わせて動いて切って出る。川村はいったん3番手に入り、諸橋、小野で近畿勢に続く。ペースはスローに流れ、川村が浅井を警戒しながら踏み込んで打鐘で主導権。川村に澤田、諸橋、小野まで出切って、7番手の浅井が巻き返す。川村もペースを上げるが、浅井がスピードの違いで最終ホームで主導権を奪取。中部3車が出て、川村は4番手で車間が大きく空いて、諸橋は6番手で最終バックを通過。川村は4角に入っても、まだ前団との差を詰め切れない。
 直線、北野が追い込むが、1輪差まででゴール。浅井が、二の足で鮮やかに逃げ切り優勝。2着に北野。諸橋の強襲は、濱口を交わしての3着がやっと。

ページトップへ