• 豊橋競輪場開設67周年記念ちぎり賞争奪戦8/25〜8/28

後記 GⅢ 豊橋 08/25

吉澤純が記念初優勝

吉澤純平

吉澤純平

 8金子幸央選手の打鐘先行に応えた7吉澤純平選手が、最終3コーナーから番手まくりを敢行し、記念初制覇。優勝インタビュー後には力強く拳を握り、笑顔がはじける。

 同期の絆で手にした嬉しい記念初V。吉澤は気持ちのこもった先行をしてくれた金子を真っ先に称えた。
 「あれだけいってくれたし、ギリギリまで待ってたけど、スピードが落ちてたんで。中団が(三谷)竜生だし、山賀さんも飛んでくるかと思って。緩んだらきちゃうと思って悪いけどいかせてもらいました。打鐘で思いっ切りいってくれたんで応えないと、と思って。金子君が前で、神山さんが後ろで大チャンス。それでも獲れない人はいる。そのプレッシャーには勝てたかな。次は金子君の前でやるのが恩返しだと思う」
 今年は全日本選抜でG1デビューを果たし、いきなり2勝をマーク。高松宮記念杯では準決に進出。だが「毎回もうちょっとって感覚しかないですね。なので達成感を得られるように。満足せずもっと精進していきたいです」と先を見据えていた。オールスターでも2勝を挙げたが、むしろ二次予選での敗退を悔いた。
 「オールスターであんまり良くなくて悔しかった。練習したけど結果が出なくて。今回の方がやってきた成果が出ました」
 記念初優勝を完全Vで果たしたが、吉澤にとってはまだまだ通過点。更なる高みを目指していく。
 「この4日間は良い形だったけど、先行はしてないんで、1ランク上の選手と戦ったときに先行で負かしていきたい」
 松岡は2センターから内に斬り込んでいったが、吉澤は遠かった。
 「俺は三谷に任せていたし、あいつが踏んでから内にいきました。三谷はホームから行っても面白かったと思うけどね。でも記念の表彰台は久しぶりです」
 記念初優勝を狙った三谷は3着。赤板ホームで山賀と接触し全てが狂った。
 「ちょっと(金子の番手で)粘ろうと思ってたんだけど、接触してしまって。ホームでいければよかったんだけど、接触してもう噛み合わなかったです。そのあとも仕掛けられなかったです。調子自体は良いと思うんでまた次頑張ります」
 神山の記念100Vはまたしても次戦以降へと持ち越しとなった。
 「キツい。良い展開だったけど、(吉澤が)強かった。俺が弱かったのかな。次に向けてまた頑張ります」
 金子は積極的な走りで今の持てる力を出し切った。
 「先行できたし、あわよくば3着に残りたかったけど。落ち着いて駆けれた。初日はまくって、2日目は先行して、こうして決勝にも残ってしっかり存在感は示せた。次の機会ですね」 山賀は7番手に置かれ、仕掛けられなかったことを反省した。
 「僕も接触があってテンポは崩れた。でもバックで詰まってるのに三谷君がいくだろうと。僕の弱いところはそういうところ。そこがダメだった。次は出し惜しみをしないようにしたい」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 小林信晴

 スタートで山賀が誘導を追いかけて、山賀―江守昇―望月の南関勢が前団。三谷―松岡―大坪、後方に金子―吉澤―神山が構えて周回を重ねる。
 青板の2センターから金子が一気に踏み出すと、中団の三谷も合わせて出るが山賀と接触。これで金子に吉澤―神山まですんなり出切り、三谷は4番手。山賀が7番手の一本棒で打鐘。先行態勢の金子が落ち着いて3角過ぎからペース上げ、最終回へ。
 9番手の望月が2角からインを進出。山賀もようやくバック手前からまくって出るが前は遠い。満を持した吉澤は、焦ることなく3角から番手発進。神山は吉澤のダッシュにいっぱい。松岡は三谷の内を突いて踏み込み前団との差を詰めるが、吉澤が抜け出して直線へ。神山は置いていかれ、セーフティーリードを保った吉澤が記念制覇。追い込んだ松岡が2着。3着に三谷が入る。

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