地元勢が強力な布陣
6年連続で最強師弟コンビが地元記念にそろい踏み。ここ5年間で金子が4度、深谷は全て優出し、それぞれ1回ずつ優勝するなど、地元記念ではともに安定した成績を残している。深谷は記念の2回を含む今年4V、金子は番手、3番手を回るレースでの上手さが出てきた。今大会も地元ファンの大きな声援があと押しするだろうし、それに応える状態に仕上げてくるはずだ。当所3年ぶりに出場を予定していた浅井康太は病気で欠場を表明。地元勢にとってこの穴は大きいが、だからといって地元で敵の勝手を許す訳にはいかない。近藤龍徳もホームバンクの2人を守り立て、2年ぶりの地元Vを狙う。
関東勢は平原康多が欠場。地元勢にとっては好都合だが、その分、吉澤純平がかわって奮起する。吉澤は関東を代表する機動型に成長。高松宮記念杯の準決勝では平原、諸橋愛を決勝へ導いているし、今やG1でもなくてはならない存在だ。そして今年もSSとして輪界に君臨する神山雄一郎もいる。この両者で地元勢に立ち向かおう。
また、近畿勢は村上義弘が欠場となり、S班3名が不在となった。近畿は司令塔を欠くことになったが、古性優作、三谷竜生と強力な機動型がそろう。古性は6月高松宮記念杯の最終日以来、勝ち星から遠ざかっているが硬軟自在な立ち回りは相手機動型にとって脅威だ。三谷は近畿地区で今年もっとも成長した選手。大舞台での活躍もそうだが、レース運びにも進化のあとがうかがえる。2班で予選スタートになるが、優勝争いに加われる力はある。
北日本は小松崎大地、伏見俊昭の福島コンビが中心となる。ただ、7月はサマーナイト、小田原と大きな着が目立った小松崎はオールスターの走りで状態を判断する必要がある。実力者、伏見俊昭は近況差し脚が好調なだけに、ここで存在感を発揮したい。
タテ攻撃に鋭さが戻った松岡貴久も軽視はできない。嗅覚に優れ、特に混戦には断然の強さを発揮する。今節、同県の合志正臣を連れてまくり一発。待望の記念初優勝へ、気配は良好だ。