• 富山競輪場9/16〜9/19

後記 GⅡ 富山 09/16

竹内雄がビッグ初V

竹内雄作

竹内雄作

竹内雄作選手が、うれしいビッグ初制覇を果たし、表彰式では高々と賞金ボードを掲げる。

 「今はまだ(頭が)真っ白というか実感はないです」
 無我夢中で手にしたビッグ初タイトル。昨年のオールスターで初めてG1の決勝へと進出すると競輪祭、そして今年の名古屋ダービーとファイナルの舞台へ。だが、決勝では持ち味を出すことができていなかった。
 「平原さんがいるし、新田さんもスピードがあるので粘られるのか、カマされるのか注意して。西村さんが外に見えたし、(平原が)3番手なので。自分は浅井さんを信じて走るだけだったので。ペース配分は考えなかったです。最後、もうダメかなと思ったところでもうひと踏みできました」
 4度目の決勝で手にしたビッグのタイトル。しかし竹内の目標はここではない。
 「(この優勝を)通過点ととらえて。師匠(山口富生)はタイトルホルダーなので、師匠に追いつかないと。今回はG2なんでG1を獲れるように」
 ビッグのタイトルを手にしたことで、意識も変わる。これからの中部を引っ張っていく存在として、ますます走りに磨きをかけ続ける。
 「今日は無我夢中でだったので、展開というよりも自分の力を出し切っただけ。次はしっかり自分で展開を作って。レースの流れを見てできるようにしたいです」
 落車を避けた神山は、浅井をすくって追い込むも準Vまで。勝った竹内の強さを認め祝福した。
 「平原が仕事してタテに踏んでくれたおかげ。でも平原がはらわれてしまって。それが痛かった。内に避けた時点できつい感じになってしまいました。でも今日は竹内君が強かった」
 3着となった園田も素直に完敗を認め、竹内の強さを称えた。
 「今日は竹内君が強かった。完敗。力の差があるんで立て直したい。でも落車もなく3着なんで、次の寬仁親王牌は狙っていきたい」
 後方に置かれた新田は、人任せのレースをしたことを反省した。
 「落車だけが予想外。そこからはレースにならなかった。でも、人任せのレースをしてしまって。結果として優勝が獲れればと思ったけど、甘くはなかった」
 3連勝で決勝へと進んだ平原は、落車の憂き目に。
 「無念です。自分の力不足ですね。3番手は流れの中での判断。勝負に行った時にはらわれました」

Race Playback

レース展開3
青板バックで主導権を握った5竹内雄作選手が、2神山雄一郎選手らの追撃をおさえ逃走劇を完結。

レース経過

誘導員 : 坂上樹大

 号砲で守澤が飛び出すと、周回は新田―守澤―平原―神山―佐藤―竹内―浅井―西村。単騎の園田が最後方で周回は進む。
 青板の2コーナー手前から上昇を始めた竹内がバックで誘導員を下ろす。竹内の上昇に合わせて動いた平原は引けないと判断したのか3番手の内で粘ると西村を飛ばして赤板ホーム手前で浅井後位を奪う。併走を嫌った園田は下げて6番手、さばかれた西村は最後方になって徐々にレースのペースが上がっていく。打鐘過ぎ4コーナーから竹内が踏み上げると、3番手で車間を切った平原は詰めた勢いで2コーナー手前からまくり上げる。これを浅井がけん制するとバックで平原が落車。佐藤は乗り上げてしまったが、落車を避けた神山はそのまま内に切り込み浅井を飛ばす。神山に園田も続いて竹内に迫るが逆転ならず。逃げた竹内が押し切って、ビッグ初優勝を飾った。

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