• 富山競輪場9/16〜9/19


共同通信社杯 シリーズ展望

熾烈を極めるオール予選バトル

渡邉一成

渡邉一成

中川誠一郎

中川誠一郎

脇本雄太

脇本雄太

 今年念願のタイトルを手に入れた渡邉一成、中川誠一郎の2人に脇本雄太。日の丸を背負いリオで奮闘した五輪3戦士。さらにフレッシュな風を吹き込んでいる107期トップスリーがビッグで初めてのそろい踏み。オール予選の初日からスター選手が火花を散らせる。

新田祐大

新田祐大

 どの地区にも食指は動くが、絶対的なパフォーマンスで輪界をリードする新田祐大を擁する北日本勢が中心だ。福井記念まで今年の12場所すべて優出と安定感も手に入れた新田。サマーナイトフェスティバルは準決で敗退したが、続くオールスターを着。ファン投票1位の重責を担いドリームでは次元の違うまくりを披露した。直後の小田原記念では2勝も優出に失敗。リズムに乱れが生じている感もあるが、その爆発的なパワーは他の追随を許さない。五輪出場の渡邉に山崎芳仁、佐藤慎太郎の福島勢。そこに新山響平が加わり、新たなハーモニーを醸し出そう。

浅井康太

浅井康太

 5つのG1を終えて、誰ひとり優勝者に名前を刻んでいない中部勢。だが、浅井康太を筆頭に吉田敏洋、深谷知広、竹内雄作、金子貴志と力のある選手がそろっている。浅井は今年だけで記念5V。福井記念を追い込みでV獲りを果たした近況は、サマーナイトフェスティバルは番手まくり、弥彦記念では北野武史とワンツーの逃げ切りで3場所連続の優勝。多彩な戦法で結果を残している。続くオールスターは竹内と共倒れで準決4着。決勝進出はかなわなかったが、最終日をまくりで白星奪取と動きに不安はない。ラインに応じた最善の立ち回りを選択して、賞金での年末のグランプリ出場を確実なモノにしたい。

平原康多

平原康多

 7月小松島記念で今年初Vを遂げた平原康多だが、弥彦記念準決では失格の憂き目。オールスター決勝では近畿2段駆けのまえに、まくり不発といまひとつ波に乗り切れない。近況は平原―武田―神山でSS班3人の並びが定着しているだけに、関東勢は平原が浮沈の鍵を握っているといっても過言ではない。ただ、吉田拓矢、吉澤純平らが勝ち上がってくれば、また新たなラインができあがり、武田にとってもチャンスは広がってくる。

稲垣裕之

稲垣裕之

 オールスターでは村上義弘の導きを無にすることなく力を振り絞った稲垣裕之だったが悲願ならずの準V。それでも稲垣は小田原記念からまた新たな一歩を踏み出していた。五輪帰りのケイリンエボリューションでは破格の10秒2の上がりタイムを叩き出した脇本の参戦も大きい。村上義を軸に、台頭する新世代の機動型の力も結集し、近畿勢はラインの競輪に持ち込みたい。

 G1奪取後は五輪に照準を合わトレーニングを積んでいた中川誠一郎。その成果が本業でも出れば別線一蹴も難しくはない。

 オールスターVの岩津裕介、原田研太朗の中四国勢。小田原で今年2度目の記念Vの郡司浩平も、力をつけてきて侮れない存在だ。

出場予定選手

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