• 大宮競輪場開設68周年記念東日本発祥倉茂記念杯1/14〜1/17

後記 GⅢ 大宮 01/14

平原康が無傷で制覇

平原康多

平原康多

 1平原選手が、4長島選手の番手から自力に転じて完全V。2年ぶり、6度目の地元記念制覇を飾った。ウイニングランでは、地元ファンの声援にガッツポーズで応える。

 「声援のおかげで力以上のモノがでました。それが勝因です」
 平原がファンの想いを力に変えて、大接戦となったファイナルを制した。
 「稲垣さんが追い上げてきたのは意外でした。西川さんに締められて苦しかったけど、譲れないところなので。仕掛けた時にあおりがあって、稲垣さんを追う形になってスピードが死にました。最後も1着だとわかりませんでした。やっとホッとできます」
 2年ぶりに地元記念を制覇。しかし、優勝までの道のりは決して平坦ではなかった。立川記念後に体調を崩し、練習不足で当所入り。初日は神山拓弥と1着同着となるも「力んでしまった」と思った走りができなかった。しかし、今シリーズ初の自力戦となった準決では巧みなレース運びから白星。「日に日に良くなってきた」と修正に成功した。そして、決勝は底力を見せて完全Vを達成した。
 今年はこれで8戦7勝。そして、3連対率は100パーセントと新年からその強さを見せつけている。勢いに乗って次走の2月奈良記念、そして今年最初のG1・全日本でも暴れ回る。
 「良いスタートが切れましたね。今年はしっかり頑張りたい。ちゃんと一戦、一戦自分の走りを見せたいです。去年はそれが見せられなかったので」
 牛山がキッチリ続き2着を確保。1番人気に応えた。
 「ホームで稲垣さんが来る前に行くって話でした。でも、それは展開なので仕方ない。前を信頼してたし、平原君が1着を取る感じでいけるだろうから、付いていけばチャンスはあると。(直線では)内にいっぱいいたので、そこだけは抜かないとと思って。1番人気で決まって良かったです」
 中団外併走からまくった稲垣は、あと一歩及ばず3着。
 「(竹内、長島の)どっちが先行でも4番手と思っていました。長島君はカマしに行くと思ったけど、動かなかったので(追い上げた)。中団外併走からでも行けると思ったけど…」
 吉田は、チャンスをモノにできず4着。レース後は悔しさを爆発させた。
 「俺は何をやっとるんだ。情けない。今日は俺が弱かっただけ。早いうちに痛い思いをしたほうが楽かなって思ったけど、ダメ過ぎる。自分が残念です」
 小埜は関東勢の後ろから仕掛けたが、不発に終わる。
 「一か八かと思っていきました。出切れなかったですね。3コーナーのところで牛山君はハウスして落車しそうになってたし、あれが全てでしたね」
 7着に終わった竹内は、無念の表情で口を開いた。
 「(稲垣の追い上げは)全然気付かなかったです。ペースで踏んでいて。でも、それで残れていないのはダメですね。(今開催から使用した)フレーム自体も今後考えます」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 武藤龍生

 稲垣が別線の動きを見ながら出て、稲垣―西川で前団に構える。長島―平原―牛山に単騎の小埜、竹内―吉田―志智が後方で周回を重ねる
 赤板の1センターから上昇した竹内に合わせて長島も動くが、竹内が2角で主導権を握る。竹内に吉田―志智の追走。打鐘を通過し中部勢にかぶった長島が4番手に引き切ると、8番手の稲垣は一度中団まで追い上げる。最終回、竹内がペースを上げて逃げる。稲垣は4番手で長島と併走。西川に踏み勝った平原が、その後位で様子をうかがう。稲垣は2角から再び踏み込んでまくりを打つ。バック手前で平原は稲垣を追いかけて、最後方まくりの小埜に合わせて、その上をまくって出る。3角過ぎに稲垣に接触して一度はスピードが鈍った平原だったが、直線半ばでなんとか前団を捕らえてV。平原マークから牛山が、外を鋭く迫って2着。3着に稲垣が入る。

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