• 和歌山競輪場開設67周年記念開設記念 和歌山グランプリ1/8〜1/11

後記 GⅢ 和歌山 01/08

中川誠がⅤ発進

中川誠一郎

中川誠一郎

 後方8番手から大外一気に伸びて新春Vを飾った2中川誠一郎選手。和歌山競輪のマスコット、わかちゃんに祝福され、満面の笑顔で優勝カップを掲げる。

 SS班として初めて迎えた記念開催で中川が豪脚を発揮。大外を鮮やかに駆け抜け、西日本地区のグレードレース開幕戦を制した。
 「うれしいですね。SSはやっぱり緊張感があるけど、最初のレースで結果が出てよかったです」
 GP王者の村上に、浅井と手ごわいライバルがそろった決勝戦。位置取りにはこだわらず、脚をためてチャンスを待った。
 「自分でレースを作って、中団を取りにいくような組み立ても考えたけど、決勝は1着じゃないと意味がないし、優勝を取りにいこうと。前を取れなかったのは痛かったけど、一か八かでああいう展開になりました。今回は準決勝が苦しい展開だったし、それをしのげたのが大きかったですね。今日は体調もよくて、力を出せばいい勝負ができると思ってました」
 激動の16年を経て、進化を続ける中川が今年も九州勢を盛り上げていく。
 4車で結束した近畿勢は村上が先行。3番手を回った三谷が2着に入ったが、ラインから優勝者は出せなかった。
 「何も言えないですね。優勝しきれなかったのは自分の脚不足。また練習して近畿の選手のみんなに恩返しできるように頑張ります」
 ライン4番手を回った地元の西岡が3着で確定板に上がった。
 「(三谷)将太が入って、それに付いていって、あそこは伸びるコースなので。最後に藤木君の後輪に接触して、ロックがかかってしまった。あれがなければ将太は抜けてましたね。でも、地元記念の決勝で3着に入れてよかったです」
 GP王者の村上は魂の先行勝負。近畿ライン4車の先頭で果敢に風を切った。
 「とにかく力を出し切ろうと思ってました。脚がないですね。これからも一戦一戦、頑張るだけです」
 藤木は浅井のまくりを好ブロックで止めた。
 「番手の仕事をしっかりしようと思ってました。(浅井を)止めて、前に踏む準備をしていたんですけど、自分が未熟なだけです」
 6番手からまくった浅井は強烈なブロックを受けて勢いが止まった。
 「村上さんとしっかりもがけたのはよかったです。脚はだいぶいい状態ですね。久しぶりに4日間、自力で力は出せたと思います」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 東口善朋

 号砲で浅井が誘導員を追うと、その後ろに村上が。周回は浅井―渡部―村上―藤木―三谷―西岡―木暮―中川―飯田の並び。
 しきりと後方に目をやった村上は赤板前から車間を切って仕掛けに備える。これで中川は動けず、2コーナー手前から踏み上げた村上は打鐘前から主導権。木暮が近畿勢に続き、前受けの浅井はすんなり6番手を確保する。浅井との併走を嫌ったのか、中川は8番手。打鐘過ぎ4コーナーから村上がペースを上げるとホームから浅井が、1センターからは藤木も車間を空ける。2コーナーから浅井がまくって行くが、藤木が2センターでこれをブロック。空いた内を3番手の三谷が踏むと、藤木、浅井は外に浮く。直線で先頭に立った三谷はゴール目がけて懸命に踏んだが、浅井の仕掛けを追って2センターから外に持ち出した中川が大外を鮮やかに突き抜けた。

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