パーキンスが完全V

シェーンパーキンス
東に競り込まれたことで苦しい展開になった。開口一番「疲れた…」と、さすがのパーキンスもレース後は呼吸を整えるのがやっと。その姿が激しいレースを物語っていた。
「ハードレースだ。(競りがあった)それが日本の競輪ですから。レースを少しでもエキサイティングにしたいと思った。アドレナリンが出ましたね。離れても考えすぎず、流れに任せていこうと思ってた」
前に割り込んだ高橋を2角からまくって飲み込んだが、ゴールでは佐藤に激しく詰め寄られた。
「(勝利を確信したのは)フィニッシュラインを越えてからですね。越えるまでは何があるか分からないので。7番(佐藤)が追ってくるのは分かってたし、最後は彼に負けないように頑張りました」
これで大会連覇。今年初戦の平から無傷の7連勝だ。「勝ててとても興奮している。外国人として勝ててるのがうれしいですね」。今後はどこまで連勝記録を伸ばせるのかに注目だ。
準決勝ではボスを破った佐藤。決勝でもパーキンスに鋭く迫ったが、わずかに届かなかった。
「(打鐘から)全力だった。そうしないとないと思ったんで、踏み込んでそこから。何もしないと9着だし、同じ9着なら何かと思った。あの3人に駆けられたら追いつかない。あれしか優勝はないと思った」
ドミトリエフはまくり気味にドッキングを図ったが、3着までが精一杯だった。
「ゴールまで距離があったけど、(パーキンス後位に)戻るまでにかなりエネルギーを使った。ゴールの100m手前では消耗してたし、前を抜くのは難しかったです」
ボスの番手にはまった高橋だったが、守りに入ってしまったことを悔やんだ。
「東君もパーキンスと競ってて、僕も飛びつきを含めて考えてた。ホームを番手で通過できたし、展開は作れたと思うけど2コーナーから出て行く勇気が…。パーキンスが来る前に出てれば面白かった」
番手に競り込んだ東が混戦レースを作った。
「どう考えても力は海外の選手の方がある。一人だったし、自分のスタイルで。締めたらパーキンスは遅れたんで単独になってからが勝負だと思ったけど…」