• 大垣競輪場国際自転車トラック競技支援競輪6/8〜6/11

後記 GⅢ 大垣 06/08

パーキンスが完全V

シェーンパーキンス

シェーンパーキンス

 9東選手の競り、7佐藤選手の猛追と日本勢の波状攻撃を力ではね返した2パーキンス選手が無傷で大会を連覇。表彰式後は力強いガッツポーズで喜びを表現した。

 東に競り込まれたことで苦しい展開になった。開口一番「疲れた…」と、さすがのパーキンスもレース後は呼吸を整えるのがやっと。その姿が激しいレースを物語っていた。
 「ハードレースだ。(競りがあった)それが日本の競輪ですから。レースを少しでもエキサイティングにしたいと思った。アドレナリンが出ましたね。離れても考えすぎず、流れに任せていこうと思ってた」
 前に割り込んだ高橋を2角からまくって飲み込んだが、ゴールでは佐藤に激しく詰め寄られた。
 「(勝利を確信したのは)フィニッシュラインを越えてからですね。越えるまでは何があるか分からないので。7番(佐藤)が追ってくるのは分かってたし、最後は彼に負けないように頑張りました」
 これで大会連覇。今年初戦の平から無傷の7連勝だ。「勝ててとても興奮している。外国人として勝ててるのがうれしいですね」。今後はどこまで連勝記録を伸ばせるのかに注目だ。
 準決勝ではボスを破った佐藤。決勝でもパーキンスに鋭く迫ったが、わずかに届かなかった。
 「(打鐘から)全力だった。そうしないとないと思ったんで、踏み込んでそこから。何もしないと9着だし、同じ9着なら何かと思った。あの3人に駆けられたら追いつかない。あれしか優勝はないと思った」
 ドミトリエフはまくり気味にドッキングを図ったが、3着までが精一杯だった。
 「ゴールまで距離があったけど、(パーキンス後位に)戻るまでにかなりエネルギーを使った。ゴールの100m手前では消耗してたし、前を抜くのは難しかったです」
 ボスの番手にはまった高橋だったが、守りに入ってしまったことを悔やんだ。
 「東君もパーキンスと競ってて、僕も飛びつきを含めて考えてた。ホームを番手で通過できたし、展開は作れたと思うけど2コーナーから出て行く勇気が…。パーキンスが来る前に出てれば面白かった」
 番手に競り込んだ東が混戦レースを作った。
 「どう考えても力は海外の選手の方がある。一人だったし、自分のスタイルで。締めたらパーキンスは遅れたんで単独になってからが勝負だと思ったけど…」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 志智俊夫

 号砲で佐藤友が勢いよく飛び出して正攻法に構える。初手は佐藤友―佐藤康、高橋―小林、伊勢崎、ボス―パーキンス―ドミトリエフ、東で落ち着く。
 青板バックから東が上昇。パーキンスの外で併走して、外国勢の分断を狙う。赤板2角でボスが一気に仕掛けると、合わせて3番手から高橋も踏み込む。ボスが打鐘過ぎから主導権を握るが、各ラインの隊列は乱れる。高橋がボスの番手にはまり、東をどかしながら懸命にボスを追ったパーキンスは3番手で態勢を立て直す。佐藤友が4番手の位置を確保して最終ホームを通過。1センターからパーキンスがまくると、高橋も応戦。それでも力強く前を抜き去ったパーキンスがそのまま押し切り、大会連覇を果たした。パーキンスを追う形から迫った佐藤友が2着。パーキンスとの連結が外れたドミトリエフは外々を踏まされる苦しい展開をしのぎ3着に入った。

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