• 富山競輪場開設66周年記念瑞峰立山賞争奪戦6/24〜6/27

後記 GⅢ 富山 06/24

牛山貴が記念を初制覇

牛山貴広

牛山貴広

 5木暮選手の仕掛けに続いた9牛山選手が、直線で差し切って記念初Ⅴを飾った。表彰式では、富山競輪のマスコットキャラクター「ライちゃん」と記念撮影。

 「身近にすごい人(武田豊樹)がいるし、いつかいける気はしていた」。
 デビューから約10年。その言葉が現実になった。輪界をけん引する武田豊樹の背中を見続けた牛山が、富山の地で記念を初制覇した。
 「まだ実感はないですね。武田さんに見てもらって、ここまでやってきて。厳しい指導のおかげだと思っています。ちょうど一年前に怪我をしたんですけど。家族にも支えられてきたし、記念を獲れて良かったです」
 レースは号砲で牛山が飛び出す。しかし、「木暮が前が良いと言っていたけど、取れなかった」と濱田にスタートを取られ、関東勢は後ろ攻め。隊列が激しく入れ替わったが、結局後方に置かれる苦しい展開に。それでも木暮が最終ホームからスパートすると、牛山はしっかりと追走。最後はまくった木暮をゴール前で差し切った。
 「木暮はホームで緩んでいないのに、いってくれて。それが先まくりを防いでくれました。(関東ワンツーは)最高の結果です」
 美酒に酔いしれることなく、理想のスタイルを追い求める。師匠譲りの上昇志向で、今後も激戦に身を投じる。
 「前で走っていた時は後ろの選手が止めてくれていたし。ラインのために走れるような選手になりたいですね。(競輪祭の特選の権利が取れたので)また、そこも目標にして頑張りたい」
 木暮は交わされたものの、ワンツーを決め納得の様子。
 「よかったですよ。今日は村上さんに絶対に勝つ。それだけでした。初日に同じような展開でタイヤ差で負けてますから。ああいう展開は予想してました。僕が切って、郡司君、浅井がいけば、山田君がドカンと行くでしょう。そこで自分は落ち着いて行こうと。ホームで緩んだからいきました。レース運びはできたと思います」
 和田が3着。目標の郡司が内に詰まったが、2センターから外を回すと直線で鋭く伸びてきた。
 「郡司君は浅井君のところでからんでしまったね。それが大きかったけど、それがレースですから。郡司君が前に攻めてくれたおかげです」
 村上は後輩の気持ちを汲んで番手まくりを放ったが、初日の様にはいかず。木暮に屈して4着に終わる。
 「できることなら、ラインで4コーナーを回ってきたかったけど…。木暮君も牛山君も強かった。合わせられると思ったけど、木暮君の脚が違いました」
 浅井は4番手を取ったものの、郡司に内をすくわれると最終バックで後退した。
 「ホントにコケたかと思ったし、今後のこともあるんで。そこから内を突っ込もうと思ってたけど、まさか(郡司が)内にいるとは思わなかった。最後に脚を使えなかったのは残念だけど、そこまでは展開を上手く組み立てられたので」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 有賀高士

 牛山も前をうかがったが、号砲で飛び出した濱田、浅井が前受け。周回は浅井―濱田―山田―村上―池田―郡司―和田―木暮―牛山の並び。
 青板ホームから木暮が動くと浅井は誘導を残して車を下げる。その上を郡司が叩くが、山田の動きを制して前に出た浅井が山田の上昇を待って中団4番手を確保。先頭に立った山田は打鐘からペースアップ。番手の村上は早々と車間を切って別線の反撃に備える。4角から内をすくった郡司は濱田を飛ばして浅井後位に。8番手の木暮がホームから巻き返すと、合わせて出ようとした浅井は木暮とからんで態勢を崩して後退。詰めた勢いで村上がバックから番手まくりに出たが、浅井に当たられてからも外を粘り強く踏んだ木暮に直線で飲み込まれてしまう。続いた牛山がゴール前で木暮をとらえて記念初V。郡司マークから直線外を回した和田が3着に突っ込む。

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