福田知が7連勝でS級返り咲き
広島競輪場開設65周年記念「ひろしまピースカップ」の最終日、12月24日の9レースにおいてレインボーカップA級ファイナルが一発勝負で争われた。レースは山本直のカマシに乗った福田知也が優勝。2着の山口泰生、3着の山本の3選手が25日付でS級2班への特別昇級を果たした。
「このメンバーでは山本君が一番、強いですからね。その後ろにいきます」。即席でタッグを組んだ山本がロングスパート。これで絶好展開となった福田はチャンスを見逃さなかった。
「山本君の力がやっぱり違いましたね。早めの仕掛けだったんで、誰かまくりに来るだろうとは思ってました。東矢君のスピードがよかったけど、余裕はあったし、1回振ってから最後はちょっと早めに踏ませてもらいました。11月は成績が悪かったんですけど、ここに向けての調整もうまくいって、いい緊張感を持って走れました」
これで12月川崎から7連勝で3場所連続のV。S級でも勢いそのままに突っ走る。
「S級に向けて練習内容を変えたり、肉体改造に取り組んだ成果が出ています。強い選手の後ろで展開は向いているけど、差し切れている。S級はそんなに甘くないけど、活躍できるように頑張ります」
中部ラインの3番手を回った山口が2着に突っ込んだ。
「自力選手の2人に前を任せてました。この展開になって内しか勝機はないと思いました。内を踏んでコースを見つけようと考えていたらフワッと空きました。最後は福田君の外から勝負しました。今回から新フレームで感触は悪くなかったです」
タイミングよくカマした山本はゴール前で粘りを欠いて3着に敗れた。
「1番車なので前を取って、あとは相手の雰囲気を見て走ろうと思ってました。仕掛けは抜群だったんですけどね。最後は合わせきれなかった。S級はバックを取るような積極的な走りをしていきます」
勝負駆けの市橋は後方に置かれて不発に終わった。
「もうちょっと(中部勢が)抵抗でしてくれると思ったんですけどね。やり合うのを期待してました。ホーム過ぎに行こうと思った時にいけなくて…。悔しいです」
宗崎も4着に入るのが精いっぱい。来期もA級から仕切り直す。
「チャンスはあると思ってました。いい展開にはなったけど、脚がなかった。もう半年間、A級で頑張ります。9連勝で特進したいですね」