• 広島競輪場開設65周年記念ひろしまピースカップ12/21〜12/24

後記 GⅢ 広島 12/21 レインボーカップ A級ファイナル

福田知が7連勝でS級返り咲き

福田知也

福田知也

 広島競輪場開設65周年記念「ひろしまピースカップ」の最終日、12月24日の9レースにおいてレインボーカップA級ファイナルが一発勝負で争われた。レースは山本直のカマシに乗った福田知也が優勝。2着の山口泰生、3着の山本の3選手が25日付でS級2班への特別昇級を果たした。
 「このメンバーでは山本君が一番、強いですからね。その後ろにいきます」。即席でタッグを組んだ山本がロングスパート。これで絶好展開となった福田はチャンスを見逃さなかった。
 「山本君の力がやっぱり違いましたね。早めの仕掛けだったんで、誰かまくりに来るだろうとは思ってました。東矢君のスピードがよかったけど、余裕はあったし、1回振ってから最後はちょっと早めに踏ませてもらいました。11月は成績が悪かったんですけど、ここに向けての調整もうまくいって、いい緊張感を持って走れました」
 これで12月川崎から7連勝で3場所連続のV。S級でも勢いそのままに突っ走る。
 「S級に向けて練習内容を変えたり、肉体改造に取り組んだ成果が出ています。強い選手の後ろで展開は向いているけど、差し切れている。S級はそんなに甘くないけど、活躍できるように頑張ります」
 中部ラインの3番手を回った山口が2着に突っ込んだ。
 「自力選手の2人に前を任せてました。この展開になって内しか勝機はないと思いました。内を踏んでコースを見つけようと考えていたらフワッと空きました。最後は福田君の外から勝負しました。今回から新フレームで感触は悪くなかったです」
 タイミングよくカマした山本はゴール前で粘りを欠いて3着に敗れた。
 「1番車なので前を取って、あとは相手の雰囲気を見て走ろうと思ってました。仕掛けは抜群だったんですけどね。最後は合わせきれなかった。S級はバックを取るような積極的な走りをしていきます」
 勝負駆けの市橋は後方に置かれて不発に終わった。
 「もうちょっと(中部勢が)抵抗でしてくれると思ったんですけどね。やり合うのを期待してました。ホーム過ぎに行こうと思った時にいけなくて…。悔しいです」
 宗崎も4着に入るのが精いっぱい。来期もA級から仕切り直す。
 「チャンスはあると思ってました。いい展開にはなったけど、脚がなかった。もう半年間、A級で頑張ります。9連勝で特進したいですね」

Race Playback

レース経過

誘導員 : 沖本尚織

 山本-福田、市橋-大野、東矢、松田-谷田-山口、宗崎の順で周回。赤板で松田の上昇に合わせて動いた市橋が誘導員の後位に収まる。松田が打鐘で押さえて先頭に立つが、8番手まで下げた山本が3コーナーからすかさず反撃に出る。ホーム過ぎに松田を叩いた山本が最終主導権。これで絶好となった福田は東矢のまくりを3コーナーでけん制すると直線で鋭く追い込んで快勝した。

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