• 高松競輪場開設67周年記念玉藻杯争覇戦2/1〜2/4

後記 GⅢ 高松 02/01

三谷竜が記念初優勝

三谷竜生

三谷竜生

 地元記念優勝を目指した香川選手らを破って、記念初制覇の三谷選手。トロフィーを手にガッツポーズ

 2日目、優秀戦での今年初勝利から三谷の気配は一変した。準決勝でも上がり11秒2の好ラップで突破すると、決勝戦でも地元勢の気迫を力でねじ伏せた。昨年5月京王閣ダービーでのG1優勝はあったが、記念はこれが初優勝。決勝戦12度目の挑戦でようやくつかんだ勝利だ。
 「レースはああいう展開にもなるかなと思ってた。自分は行けるところから行こうと。ただまくり追い込み的な仕掛けになったので、もう少し早めに行ければよかったかな。(S班として結果を出せて)そこはよかったと思う」
 ダービー優勝のあとは7月福井記念の落車でろっ骨を骨折。復帰後もなかなか成績は上がらなかったが、「ずっと練習はしてた」。我慢して練習だけは続けていた。
 「どこかかみ合わない部分があったけど、今回はかみ合ってくれてよかった。(大宮記念のあとに行った)石垣島合宿でいい感じに練習はできてた。街道合宿だったんで、初日は感覚の違いがあったけど調子自体は悪くなかったので」
 これで、ようやく歯車はかみ合った。「次も結果を出せるように。しっかり頑張ります」。今年最初のG1、全日本選抜を目前に三谷が最高の弾みをつけた。
 近畿3番手からスピードを殺さず4コーナーで内に切り込んだ南が中割り鋭く2着に食い込んだ。
 「もう勝負どころだったんで。誰かが(内に)入って来るかもしれないし、シビアかもしれないけどスピードを殺さず行きました。最後は脚力ですね。脚がないんで、また練習します」
 松浦の頑張りに応えてバックから自力に転じた香川だったが、地元記念初優勝はならなかった。
 「あれだけ行ってくれたら次は俺の出番。三谷が見えたから思い切り行ったけど…。悔しいですね。こん身のまくりは放ったつもり。一瞬、夢見ましたけど残念です」
 三谷追走の山田にもチャンスのある展開だった。
 「経験不足ですね。めっちゃ強かった。内もいっぱいいたし、外からでもあれを抜かないと。竜生が優勝してよかったです」
 4着の諸橋は「車間を切ってまくる体勢を取ったらしゃくられた。そういう展開にならず残念」とレースを振り返った。

Race Playback

レース展開1

レース経過

誘導員 : 宮本佳樹

 号砲と同時に三谷が勢いよく飛び出して正攻法に構える。山田-南が続いて前受けとなるが、初手から佐藤慎-大槻が三谷の後位で外併走。単騎の諸橋がその後ろで、松浦-香川-池田が後攻め。 赤板前の4コーナーから松浦が上昇すると、南は誘導員を残して車を下げる。単騎の諸橋が続き、佐藤も切り替える。7番手となった三谷を警戒しながら松浦が打鐘から徐々に踏み込んで主導権。佐藤はホーム前に内をすくって諸橋から4番手を奪うと、さらに1車上げて3番手を取る。三谷は2コーナーからまくり上げる。これに合わせて香川が番手まくりを打つが、スピードで上回る三谷が力でねじ伏せて優勝を飾った。2センターで山田の内に進路を取った南がゴール寸前で香川を交わして2着に入った。

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