小林優が久しぶりの出走でV
「第2回ウィナーズカップ」の最終日、第9Rに「ガールズケイリンコレクション2018松山ステージ」が行われた。今年最初となる大一番は、後方からまくった小林が逃げる児玉をゴール寸前で交わして激戦を制した。
かつては絶対女王に君臨していた小林。4カ月ぶりに舞い戻ったガールズケイリンの大一番でも、臆することはなかった。「自分のレースに集中すれば結果が必ず付いているのはわかっていました」。言葉通り、スピードレースにも瞬時に適応。冷静に仕掛けて、世界と戦う実力をまざまざと見せ付けた。
「考えていたよりも展開が早かったんですけど、落ち着いていけました。スカスカする感じはあったんですけど、最後に追い込み切れたのは、この2週間で、しっかり回転練習をしてきた成果だと思います。ガールズ競輪選手として結果を出せたことは嬉しいですし、賞金面でもみんなに追いついたと思います」
後方からのまくりでライバルを一蹴。脚力の差を見せつけるも、さらなる高みを目指して内容を反省する。
「直線だけはイメージ通りでした。でも、先に踏み出せるタイミングが2、3個あったので。改善点が見つかりました。(ゴールしてから)声援は聞こえていましたけど、それよりも悔しいなっていう思いがあって。今後高めていきたいと思います」
勝利の余韻に浸ることなく、すぐさま競技のトレーニングを開始する。2年後に控える舞台に向けて再び歩き出す。
「明日の朝から伊豆に戻ってトレーニングをします。今シーズンからオリンピックポイントが関わってくるので、しっかり力を付けて。ワールドカップでは常に表彰台に立っていられる選手でいたいと思います」
果敢に攻めた児玉だったが、あと一歩で小林に交わされて初戴冠ならず。
「良い感じでいけたけど、ゴールまでしっかり踏み続けるのが課題ですね。もうひと踏ん張りのところをしっかりさせたい。一瞬、夢見ました。でも、今回、涙はないです」
児玉を追いかけた高木だったが、逆転はならず3着。
「初手で前の方が取れてラッキーでした。先行も考えて叩きに行ったけど、その上を行かれてるし力不足。最後も(児玉を)抜けなかったし」
石井は、持ち味を発揮できず6着に終わった。
「勝負はバックで優香に付けられるかでしたね。強い人達が集まっているし隙がない」