関東勢が結束力誇示
関東勢は5車で結束。盤石な態勢が整った平原が、4連勝で通算18回目の記念優勝を達成した。
「ワンツースリーフォーまで決まったのは結束したお陰です。形になったので競輪をやったなって感じですね」
残り2周半から突っ張った吉澤は、その後も郡司に反撃の隙を与えない。内からは単騎の小川が切り込んできたが、これにも動じることはなかった。
「たまたま僕が優勝になっただけです。みんなに感謝しかない。一番いいところを回してもらってるし、これも日ごろの積み重ねですね」
これまで、京王閣記念では後閑信一氏や岡田征陽の地元Vに貢献してきた。「そういう思いでやったのが実になったのかな。ホッとしました。(最近は勝ち上がりの成績がよくて)最終日よくないっていうのがけっこうあったので今日はよかったです」。今回は自分自身に巡ってきたチャンスを、きっちりとモノにした。
6月から武田豊樹も戦列に復帰する。タイトル奪還へ―。次はG1決勝の大舞台で関東勢が鉄の結束を見せる。
関東勢に果敢に挑んだ郡司だったが、「一回切ってからって思ったけど、それさえもやらせてもらえなかった」とお手上げ状態。それだけこのレースを迎える吉澤の気迫はすさまじいものだった。
「今回の相手は近畿勢ではなかったけど、今までは近畿の結束力に負けていたので。関東が5車だったし、やることをしっかりやろうと思いました。最後、残れなかったのが今の力で、課題はまだまだありますけど、ダービーの失敗を少しは取り返せたかなって。宮杯に向けてまた頑張りたいです」
ライン3番手で2着の木暮もラインでの勝利を強調する。
「こうやって関東で結束できて、純平が自分にないことを一発でやってくれました。さすが純平だと思います。あっぱれです」
地元の高橋にとっては充実の4日間。気迫の走りで予選からただ一人、決勝に勝ち上がった。
「今の段階では正直難しいと思っていたけど、念願の(決勝)でした。これまでは、後閑さんが頑張ってくださっていたので。今ある力は出し切れました」