新S班清水裕がV発進
真っ赤なレーサーパンツで挑んだ、新年一発目の記念開催。昨年半ばから急加速した清水の勢いは、年が明けても続いていた。
「いいスタートダッシュが切れました。満足です」
昨年末のグランプリと同様、決勝は単騎の戦いとなったが、しっかり好位置をキープして、直線で鋭く追い込んだ。
「レースの展開は想像もつかなかったんで、(位置の)決め打ちはしてなかったです。それがいい方に出ましたね。単騎は走りにくいですけど、気楽なんで。本当は(最終)2コーナーで行けたらよかったんですけど、大事にいきました。4コーナーから伸びるやろうとは思っていましたけど、ゴールまで必死でした」
およそ4カ月前の昨年8月小田原で初めて記念決勝にコマを進めると、続く共同通信社杯ではビッグ初優出に成功。さらには、11月地元の防府で記念初優勝と一気にトップクラスに駆け上がった。
「ちょっと出来過ぎじゃないですか?(笑)。スイッチが入ったんでしょうね。調子がいいってわけではないんで、レースを集中して走れているんだと思います。でも、調子が悪い時も今後出てくると思うから、その時までに準備はしておきたいですね」
立川で始まった2019年。今年のグランプリは今回と同じ立川で開催される。
「今年はG1を獲るっていう目標があるんで、そこに向けて頑張りたいです。また、立川に帰ってこれるように」
S班清水の1年が最高の形で幕を開けた。
直線勝負に持ち込んだ浅井だったが、最後は清水に抜かれて2着でゴールした。
「ジャンのところで脚を使わずに、後ろに清水君がいることが分かったんで、(最終)2コーナーで振りました。その時点で行かれたら自分にも権利が無くなるんで。1着が一番いいですけど、最大限の力を出し切りました」
鈴木から主導権を奪取して、逃げ粘った竹内が3着。
「動き的には悪くなかったけど、残れてないのは悔しいです。浅井さんが気を遣って残してくれているんで、現時点ではそこまでってことです。いきなりはよくならないので、ちょっとずつですね」