• 高松競輪場開設68周年記念玉藻杯争覇戦1/31〜2/3

後記 GⅢ 高松 01/31

太田竜が記念初V

太田竜馬

太田竜馬

 持ち前のレースセンスで強豪を退けて記念初Vを達成した太田竜馬選手。感無量の表情で表彰式に臨んだ。

 若手の頂上決戦を制してから約1カ月。その勢いは、さらに加速した。九州の超新星・山崎、S班の平原らを俊敏な走りで粉砕。太田が、デビューから約2年半で記念初Vを手にした。
 「記念は遠い存在だったし、獲れるっていう確証もなかったです。あんなに長い最後の半周はない。高松はデビュー戦で優勝した場所。早いようで長かった2年半です」
 今年に入ってから、太田のレースはあきらかに変わった。1月武雄、続く別府を積極的な走りで連覇。そして、今シリーズも二次予選で竹内雄を完封して逃げ切るなど、抜群の動きを披露。持ち前のセンスに自信の後押し。そして、肉体改造にも成功して、一層強気な走りを見せている。
 「今はその場、その場の感性で走ってます。(YGPを制覇して)迷いがなくなりましたね。(筋力も付いてきて)あきらかにパワーアップした感覚もある。できることが増えて、(戦法の)幅も広がっていると思います」
 今後も肩肘張らずに自然体で中四国勢を盛り立てる。
 「(中四国勢に)流れが来ているし、良い雰囲気。今後もチーム中四国で。そして、自分が引っ張って活気づけていきたい」
 鈴木は出切れず不発に終わる。平原は3コーナーから自力に転じたが、時すでに遅し。2着が精いっぱいだった。
 「苦しくてキツかったです。ノブ(鈴木庸之)もけっこういいタイミングで行ったと思ったんですけどね。太田君が強かった。前がダメになった時の判断はやっぱり難しい」
 インまくりの太田を追えずに連結を外してしまった小川だが、しぶとく追い込んで3着に入った。
 「連結を外さないようにと思っていたけど、外してしまいましたね。(太田が)内を行った時に付いていこうと思ったら閉まってしまって…。あれを付いていったらアウトだと思った。太田のおかげで3着に入れたし、太田の優勝でよかったです」
 裸逃げとなった山崎は孤軍奮闘したが、力及ばず5着。
 「(内を)空けないようにって思っていたんですけどね。限界でした。ただ、決勝も良かったし、段々良くなってきているかな」

Race Playback

レース展開1

レース経過

誘導員 : 蓮井祐輝

 周回は鈴木-平原-中村-太田-小川-渡部-山崎-園田-中本の並び。 青板4コーナーから上昇した山崎は太田にフタをしようとするが、太田はサッと車を下げて7番手に。山崎が打鐘前2コーナーで誘導員を下ろしたところにすかさず襲いかかる。山崎も合わせて踏み込んだが、園田の口が空いたところ逃さず太田が番手に下りる。ホームから鈴木が巻き返すが、1センターで山崎のけん制を受けて失速。これで内に詰まったかに見えた太田だったが、2コーナーで山崎が空けた内をすくうと単騎で抜け出し後続を置き去りに。バック過ぎから自力に転じた平原の追撃を退けて記念初優勝を飾る。2着には平原、太田との連結を外しながらも直線外を回した小川が3着に入った。

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