• 平塚競輪場開設69周年記念湘南ダービー5/11〜5/14

後記 GⅢ 平塚 05/11

松岡健介が強力布陣の南関勢を撃破

松岡健介

松岡健介

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 今シリーズのオープニングレースで41歳のバースデー勝利を挙げた松岡健介。準決勝と同様に、村上博幸とタッグを組んだ決勝でも大輪の花を咲かせた。
 「嬉しいですね。(村上)博幸とはダービーでも一緒に走ったし、安心して後ろを任せられました。準決勝も2人でクリアしていたんで、ダメなら仕方ないっていう気持ちで走りました」
 青板1センターから動いた清水裕友ラインを松岡健が追うと、松井宏佑は赤板の1センターから一気に仕掛ける。合わせて踏み上げた清水は4番手に飛び付いて、すかさず最終1センターから反撃。しかし、郡司浩平のけん制で車は出ず、そこを松岡健が一気にまくり切った。
 「南関勢は5車で並んでいたし、清水君の3番手じゃないと太刀打ちできないレースだと思っていたので、清水君が切りに行って松井君が引かないなら、あそこが勝負かなと思っていました。(最終1センターで中村)浩士さんが前に入って来ていたら厳しかったですけど、仕掛けた時は、郡司君は浮いていたし、和田君は態勢を崩していたので」
 脇本雄太を筆頭に、若手の機動型がどんどん力を付けている近畿勢。最近は番手のレースも増えてきた松岡健だったが、今回は自らの力で優勝をつかみ取った。
 「歳をとって、自分の立ち位置も危うくなってきて、もっと存在感を出していかないとっていうのがあったので。自力で結果を出したっていうのが、本当にうれしいです。もう少し欲を出していきたいですね」
 12年2月花月園メモリアルin小田原以来、約7年3カ月ぶりのGIII制覇。この追い風に乗って、まだまだ結果を残す。

 松岡健マークの村上博幸が2着。近畿コンビでワンツーが決まった。
 「このメンバーを相手にワンツーはうれしいけど、差せなかったのは悔しいですね。清水もレースを動かして強かったけど、ゴチャついたところで前の動きを見てしまった。そこら辺が反省点です」

 南関ライン5番手を固めた岡村潤は、ホーム最後方の位置から近畿コンビを追いかける形で3着に入った。
 「(中村)浩士さんも浮かされてしまったし、どちらにしてもあのカマシで5番手で付いていくのは無理ですね。立て直したというよりもゴチャついていて、わけの分からないうちにゴールした感じです。3着でもちょっと複雑です」

 強力布陣の南関勢を相手に、力勝負を挑んだ清水裕友。7着に敗れたが、見せ場はたっぷり作った。
 「しょうがないですね。ジャンのところで力でカマされた。普通に松井さんに脚負けしました。ああなったら本来は粘ってハコ勝負なんでしょうけど。難しかったです」

 南関勢の先頭を任された松井宏佑は8着。2度目の記念決勝は、悔しい結果となった。
 「悔しいですね。南関で上位独占するつもりだったけど、松岡(健介)さんに優勝を持っていかれてるんで。引いてすぐ態勢は整えられたんですけど、まだ早いかなって思って、(赤板の)1センターくらいから行きました。もう少し早く行ってればとも思うんですけど、できることはやったので、あとは脚がなかっただけです。次に地元で走る時にリベンジしたいです」

 南関ライン3番手の郡司浩平は、こうレースを振り返った。
 「清水君が来た時に、(和田)真久留も出て行かなそうだったし、内からはすかさず(松岡)貴久さんが来ましたね。お客さんに申し訳ないです。同じ失敗をしないように。松井は頑張ってくれました」

Race Playback

レース展開4
ごちゃつく前団をバックから一気にまくった松岡健介選手が、村上博幸選手を振り切ってV。2度目のG3制覇を果たした。

レース経過

誘導員 : 林雄一

 号砲で迷いなく郡司浩平、松井宏佑が飛び出して南関勢が前受け。周回は松井-和田真久留-郡司-中村浩士-岡村潤-松岡健介-村上博幸-清水裕友-松岡貴久の並び。 青板の1センターから上昇した清水は3コーナーで誘導員を下ろして先頭に。この動きに近畿コンビが乗り換え、先頭に立った清水は一度ペースをスローに落とす。5番手に下げた松井は車間を詰めた勢いで1センターから一気に踏み込む。合わせて清水が踏み上げると、口が空いた中村をさばいて松岡貴がホームで4番手に清水を迎え入れる。清水は1センターからすかさず巻き返すが、これを郡司がけん制。空いた内に切り込んだ松岡貴は和田までドカすと、バックからそのまま前へ。ゴチャつく前団を尻目に7番手で脚をためた松岡健はバックから仕掛けると、松岡貴を2センターでとらえる。村上の追撃を退け、2012年2月小田原以来となる2度目のG3を制した。3着には松井の踏み出しに離れ近畿勢後位で立て直した岡村が食い込んだ。

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