検車場レポート
松岡 健介 兵庫 87期 |
5車で結束した南関勢を松岡健介が鮮やかなまくりで仕留めた。レースは前受けから5番手まで下げた松井宏佑が赤板の1センターからスパート。清水裕友を強引に叩いて主導権を取る。中村浩士は離れたが、3番手の郡司浩平まで出切る。4番手に入った清水がすかさずまくるが、郡司がこれをブロック。空いたインコースを松岡貴久が進出すると、もつれた前団を松岡健が豪快に飲み込み、12年の花月園メモリアルin小田原以来、7年ぶり2度目のG3制覇を果たした。
「後ろが(村上)博幸なら安心して任せられる。昨日、クリアして気が楽だったし、変な緊張もなく走れました。清水が来て、松井が引かなければそこの位置で勝負だったけど、引いてくれたんで。清水の3番手からじゃないと太刀打ちできないと思っていた。(中村)浩士さんも降りてきたけど、自分のところじゃなくて良かった。踏んだ時は松岡貴久が内にいて、郡司も浮いてる感じだった。歳を取って立ち位置が危うくなってきて、存在感を出さないといけないと思ってました。自力でひとつ結果を出せたのはうれしいです。もう少し欲を出していきたいですね」
好マークから詰め寄った村上博幸だが、交わせなかった。
「このメンバーを相手にワンツーはうれしいけど、差せなかったのは悔しいですね。清水もレースを動かして強かったけど、ゴチャついたところで前の動きを見てしまった。そこら辺が反省点です」
南関5番手を固めた岡村潤はホーム最後方の位置から近畿コンビを追いかける形で3着に入った。
「(中村)浩士さんも浮かされてしまったし、どちらにしてもあのカマシで5番手で付いていくのは無理ですね。立て直したというよりもゴチャついていて、わけの分からないうちにゴールした感じです。3着でもちょっと複雑です」
清水裕友は強力布陣の南関勢を相手に力勝負を挑んだ。
「しょうがないですね。ジャンのところで力でカマされた。普通に松井さんに脚負けしました。ああなったら本来は粘ってハコ勝負なんでしょうけど。難しかったです」