郡司浩平が通算8度目の記念制覇
S級S班として南関勢を引っ張っている郡司浩平が、3月玉野以来、今年2度目の記念優勝を果たした。
「仕掛けのタイミングに悩んでしまって、菅田さんに突っ張られて最悪の展開になりました。結果的に番手に入れたことが優勝につながりましたね。内藤さんが位置を取ってくれて、落車してしまいましたけど萩原さんが3番手に付いてくれたお陰です」
菅田の番手に入ってからは、慌てることなく冷静だった。
「自分のタイミングで行こうと思って2コーナーから踏みました。2コーナーからは持つ距離ですし、全力で行きましたね。初日は大敗しましたけど、体の状態は良かったので結果に出てくれてうれしいです」
今年は初戦の立川記念で失格落車。スタートダッシュこそ失敗したが、その後はS班としてトップレベルで安定した成績を残している。その結果、オールスターのファン投票でも上位に食い込んだ。
「ファン投票5位は素直にうれしいですね。過去最高の結果です。S級S班として胸を張って戦う心構えができたと思います。(近況は)手応えをつかんで走れているし、G1、G2の優勝に届くようにこれからも積み重ねていきたいです。(今年の)前半はレースが少なかったので、記念の賞金の上積みが後々、響いてくると思いますし、(7月からの)7車立でもひとつでも良い着を取りたいです」
次走はサマーナイトフェスティバル。ビック制覇に向けて集中力を研ぎ澄ます。
小林泰正に勢いをもらった地元の吉田拓矢が直線で伸びて2着に入った。
「厳しかったですね。(最終)2コーナーで自分で行ける脚があれば良かったんですけど。その辺の自信があれば、もうちょっと結果も違ったんだと思います。2着ですけど情けないです。まだ力が足りないってことなんで、また来年出直します」
関東ライン3番手の平原康多も、コースを付いて3着に突っ込んだ。
「レースに参加できなかったですね。(落車の)音は聞こえなかったけど、外に見えて、そこで一気にバックを踏んで内に差してしまいました。最後は見えなかったけど、行くしかなかったです。(小林は)やりたいことは、できなかったんじゃないですか?これが良い経験になると思います」
援軍を失った菅田壱道は、末を欠いて4着でゴールした。
「作戦では前か中団で、流れの中でって感じだったんですけど、あの展開なら(郡司を)突っ張りますよね。ガシャーンって音がした後は、後ろに郡司が入っていたのでビックリしました。そこからはガムシャラでしたね。アクシデントがなければ、ラインのだれかが優勝できていたと思うし、サマーナイトは頑張りたいです」
関東ラインの先頭を任された小林泰正は、悔しさを滲ませた。
「駆けさせてくれなかったですね。(郡司にフタをされたが)どっちにしろ前を切りに行くと思ったんで、そこをすかさず行こうと思っていたんですけど。想定してない展開になって、パニックになってしまいました。自分のラインだけ自力3人だったのに、後ろの2人を殺してしまうレースになって申し訳ないです。良い経験になりましたし、今後に生かしたいです」