• 久留米競輪場開設71周年記念中野カップレース6/6〜6/9

後記 GⅢ 久留米 06/06

清水裕友が人気に応えてV

清水裕友

清水裕友

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 「最近はワンツーが決まってなかったので、お客さんの期待に応えたいと思って走りました」
 今や競輪界屈指の“ゴールデンコンビ”と呼ばれるようになったS班の松浦悠士と清水裕友。初日特選と同じ並びで挑んだ決勝も、番手を回った清水がゴール手前で松浦を交わして、全日本選抜以来の優勝を飾った。
 「松浦さんが全部やってくれました。初日に付いていたぶん、気持ち的には余裕があったと思います。(松浦の)スピード的に乗り越えるなって思いましたけど、僕は岩津(裕介)さんに持って来られても対応できるように考えていました。でも、スピードある選手が多かったので気は抜けなかったですね」
 並びの前後はその時々によって変わり、番手を回った方が高確率で1着を取っている。しかし、ワンツーが決まったのは昨年の競輪祭以来。今回は2人でしっかり人気に応えた。
 「(松浦と連係した時は)どっちかが勝てるってだけでも十分ですけど、ワンツーを決めるってことが課題だったので嬉しいです。もっと連係の制度を高めていきたいっていうのはあるので、2人で確定板に乗ることを大前提に超一流にならんといけんなって思いますね」
 最高の結果を残した次節は、GI連覇が懸かる高松宮記念杯だ。
 「今回はそんなに絶好調ってことはなかったけど、その中で勝てたのは良かったです。ダービーは中止になりましたけど、戦えるように準備はしていたので宮杯もしっかり頑張りたいですね。そんなに日にちはないので、しっかり疲れを取って万全の状態で臨みたいです」
 高松宮記念杯の舞台となる和歌山競輪場でも、ゴールデンコンビの強さを見せる。

 打鐘の3コーナーからスパートした松浦悠士が2着。清水とのワンツーに笑顔を見せた。
 「やっと決まった(笑)。この並びで決まってなかったので良かったです。阿竹(智史)さんが切った上を叩こうと思っていましたけど、(山本)直が突っ張りそうだったので待ちました。中川(誠一郎)さんが(自分を)すくってくれたのも良かったですね。あのままずっと後ろに中川さんがいたら、カマした時に引き込んでしまいますからね。出切ってからは良い感じでしたけど、中川さんの巻き返しが怖くてバックでちょっと踏み過ぎました。最後はいっぱいでした」

 岩津裕介は最終バックから阿竹に合わせてタテに踏み出して3着に入った。
 「ずっと踏みっぱなしでした。(山本が阿竹を)赤板で突っ張る時に踏んで、そのあと追い上げて。阿竹に来られて自分で踏んだのもキツかったです」

 最終バックから岩津を追った阿竹智史だったが、岩津を交わせず4着でゴール。
 「赤板過ぎに完全に(山本の)前輪を切れたと思ったけど、また復活されてしまいました。あそこで切れたらセオリー通り、松浦も来ていたと思うんですけど。ああなってしまってからは、無理やり仕掛けても外に浮くか、(中川)誠一郎さんが来ると思ったので、フェイントをかけて岩津さんに踏んでもらおうと思いました。岩津さんも脚がありますね。交わせんかったです」

 地元記念初優出を果たした坂本健太郎だったが、最終バック9番手の厳しい展開となった。
 「自分はもう(中川)誠一郎さんのスペックに全てお任せでしたから。誠一郎さんの力を持ってしてでも、仕掛けられないなら仕方ないでしょう。地元記念の決勝でS級S班の番手を回ってチャンスはもらえました」

Race Playback

レース展開4
先行した松浦悠士選手を清水裕友がきっちり交わしてV。中国S班コンビでワンツーが決まった。

レース経過

誘導員 : 高木和仁

 岩津裕介がスタートで出て、山本直-岩津、中川誠一郎-坂本健太郎、松浦悠士-清水裕友、阿竹智史-香川雄介、野田源一で周回。 青板バックから阿竹から上昇開始。阿竹は赤板過ぎに前団を押さえて前に出るが、山本も内で引かない。2コーナーでは、内を空けた阿竹を掬って山本が前に。すぐに岩津が追い上げて続く。3番手に阿竹で、野田が5番手、中川が6番手となり、打鐘で8番手に置かれた松浦だが、3角から一気のカマシ。別線は全く反応できず、最終ホームで山本を叩いて松浦-清水の2車で出切る。3番手の山本以下は車間が空いて厳しい態勢に。バック手前で阿竹がまくりかけると、これを制して岩津がまくって行くが前が遠い。粘る松浦を、清水がゴール前で楽に交わしてV。2着には松浦が粘り、3着には岩津が入った。

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