• 第16回 サマーナイトフェスティバル7/10〜7/12

後記 GⅡ 平 07/10

清水裕友が2度目のビッグ制覇

清水裕友

清水裕友

決勝優勝写真
決勝優勝写真
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 2月全日本選抜では、のちに東京五輪代表に内定した脇本雄太、新田祐大が競技に専念していたために不在。そのなかで初タイトルに輝いた清水裕友は、「(今回は)脇本さんも新田さんもいますし、高松宮記念杯で正直、勝てんやろって思ってしまったてんで、うれしいですね」。G2ながらもシリーズに2人が参戦していただけに、2度目のビッグ制覇は喜びもひとしお。全日本選抜に続いて、松浦悠士との連係から“夜王”に輝いた。
 レースは押さえて先頭に立った郡司浩平がペースを握る。が、4番手の松浦が、打鐘の3コーナーで叩きに出て主導権を奪った。最終ホーム手前で絡んだ岩津裕介と内藤秀久が落車のアクシデント。落車を避けた新田はそのまま踏み上げると、驚異のスピードで中国勢に襲い掛かった。
 「ジャンで中団が取れてたんで、(松浦は)そのまま溜めるかなって思った。そしたらすかさず行ってくれたんで、ありがたかったです。でも、ちょっと口が空きかけました。なんとか付いていけましたけど、ちぎれたかと思いました。(最終ホームで)誰がこけたかまではわからなかったんですけど、音がしたあと振り返った時に、新田さんが外を結構、う回しているように見えたので、来ないだろうなと思った。そしたらすごいスピードで来たんで、ちょっと対応しきれなかったですね」
 佐藤慎太郎が新田を追いきれず、清水が切り替える。直線半ばで新田のスピードが鈍ると、清水が楽に交わしてゴールを駆け抜けた。
 「(切り替えて)新田さんを目標に踏みました。(最後は)抜いたなっていうのはありました。今年あと約半年ですけど、こうやって下半期の頭で優勝することができたんで、しっかりと中四国で盛り上げていけるように頑張ります」
 すでに年末のグランプリ出場の権利を獲得している清水は、賞金面でも松浦に迫り中国地区のS班2人が獲得賞金1、2位を独占している。
 「半年後にはグランプリがあるので、そこに向けてちょっとでも自分自身レベルアップできたらなと思います」
 今年も松浦とタッグで臨むグランプリ。自信を深めた清水に慢心はない。
 ゴール前でわずかに末を欠いた新田祐大は、冷静にレースを振り返る。
 「出切ったスピードは良かったんですけどね。(佐藤)慎太郎さんがいるかいないかはわからなかった。踏み込んで踏み込んでゴールまで全力でした。でも良くも悪くも全力だったのかなって。もっと冷静に踏めれば良かった。でも今回は調子が良かった頃のパワーの出し方、スピードの出し方ができた。今年7走目にしてやっと思い出してきた感じですね」
 3着には単騎の稲川翔が強襲した。
 「初手の位置は決めていなかったですけど、最終的に主導権を取るラインにって考えていました。優勝するには前に踏むしかないなって。一人で走るときのほうが強気なレースをしないといけないと思っているので。精いっぱいやりきりましたけど、スピードが全然違いましたね」

Race Playback

レース展開4
切り替えた清水裕友選手が、まくった地元の新田祐大選手をとらえて優勝。3着には単騎の稲川翔選手が入る。

レース経過

誘導員 : 竹内智彦

 スタートで佐藤慎太郎が前に出るが、その前に清水裕友が入って、松浦悠士-清水-岩津裕介の中国トリオが前受け。以下、新田祐大-佐藤-稲川翔-郡司浩平-内藤秀久-吉澤純平の並びで周回は進む。 青板の1センターから上昇した郡司は2センターで松浦に並びかけると、赤板過ぎに誘導員を下ろす。この動きに続くかに見えた吉澤だが、新田を押し込みながら7番手に。新田は8番手に車を下げる。郡司がペースを緩めると、打鐘過ぎ3コーナーから松浦が一気のカマシ。3番手で口が空いた岩津が内藤を締め込むと、この2人が最終ホームで落車してしまう。これを外に避けた新田は間髪入れずに5番手から巻き返すが、番手の佐藤が付け切れない。新田はバック過ぎに前団をとらえたが、すかさず清水がこれにスイッチ。粘る新田をゴール前でとらえた。落車を避けて郡司後位に入った稲川は3コーナーで内に切り込んで郡司を飛ばすと、すかさず内に入ってきた佐藤の侵入も封じて、し烈な3着争いを制した。

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