• 開設70周年記念熊本競輪 「火の国杯争奪戦」GⅢin久留米10/1〜10/4

後記 GⅢ 久留米 10/01

郡司浩平が今年4度目の記念制覇

郡司浩平

郡司浩平

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 後ろ攻めからレースを動かした郡司浩平は、冷静に反撃のタイミングを伺った。
 「後ろ攻めでも良いかなと思っていました。切ってから考えようかなと。清水が行ったところで思ったよりも松川(高大)さんが踏んでいたので、(最終)ホームと1コーナー辺りでチャンスがあるかなと思いました」
 先に8番手から三谷竜生が仕掛けて清水裕友に迫ると、郡司は最終2コーナー過ぎからまくり出し、大外から一気に前団を飲み込んだ。
 「見過ぎてしまって、態勢が整う前に三谷さんに来られてしまったので、ちょっとタイミングが遅れてしまいました。上手く三谷さんにスイッチできなかったので、東(龍之介)も追走できなかったのかなと思います。でも、大外を踏んで行けたので脚は良いのかなと」
 力の違いを見せつけて、今年4回目の記念V。この後も郡司の勢いは加速していく。
 「今年はかなり順調に来ているし、記念の優勝回数も今までで一番多いですね。この調子をキープして、もっと上を目指してG1を獲れるようにやっていきたい。(賞金ランキングは)あまり気にしていないけど、結果が結び付いていることはうれしいです」
 次走は15日から始まる寛仁親王牌。GI初制覇で、残り6枚のグランプリへの切符を手に入れることができるか。

 地元の中本匠栄は、最終2コーナー手前で中近コンビに切り替えて、2センターからは郡司を追うも、2着までだった。
 「(松川と)2人でゴール前勝負ができる組み立てを考えていました。(松本)貴治のところは、スピードと場所とタイミングで粘りもあるかもとは言っていたので。でもその後は、三谷が来たところにスイッチして、いっぱいな感じのところに郡司も来たので…。郡司のスピードと脚力が違いましたね」

 先行した清水の番手から踏んだ松本貴治が3着に入った。
 「松川さんにからまれた時は凌げたけど、三谷さんが見えた時には余裕がなくて、反応が遅れてしまいました。番手戦は、自分のタイミングじゃなかったりするけど、自分の力だけでは上で戦えないし、これで戦えるようにならないと。(清水の番手に付いて)モチベーションになったし、次への励みにもなりました」

 清水と踏み合った三谷竜生は7着でゴールした。
 「車番が悪かったので、前からか後ろからになると思ったけど、とりあえず前から組み立てました。九州(熊本コンビ)が後ろにいたら、そこが切ったところを行こうと思っていたけど、清水になったので。仕掛けるのはあそこしかなかったと思います。ただ、清水の郡司が強かったです」

 地元記念初優出の松川高大は9着に敗れるも、番手勝負で力は出し切った
 「(初手の)並び的には切って3番手でも良かったけど、勝負に行って負けたので、力は出し切りました。(今回が地元記念初決勝で)年々にって思ってるし、来年もしっかり戦えるように1年間頑張っていきます」

Race Playback

レース展開4
郡司浩平選手が先に仕掛けた三谷竜生選手の上を豪快に捲り、岐阜記念に続きG3連覇を果たした。

レース経過

誘導員 : 西川親幸

 三谷竜生が号砲で飛び出すと、三谷-山口泰生、清水裕友-松本貴治、松川高大-中本匠栄、郡司浩平-東龍之介に単騎の佐藤雅春が最後方で周回を重ねる。 青板の2センターから郡司が上昇すると三谷はすんなりと車を下げ、郡司は赤板過ぎに誘導員を下ろす。そこを1センターで松川が切って打鐘前に清水を受ける。この動きに三谷が続かず、松川は3番手確保かに見えたが、2センターから内をすくって清水の番手勝負に出る。松本が意地で番手を死守するとホームから松川が後退。そこを8番手から三谷が仕掛けて3コーナーで清水に並びかける。下がってきた松川を捨てて2コーナーから中本が前団を追いかけると、真後ろの郡司はバックからそのまま外に持ち出して前で踏み合う清水、三谷をまとめて飲み込んでしまう。4コーナーで清水、三谷の中を割った松本が2着かに、郡司に乗り換える形で外を回した中本がゴール寸前で松本をとらえた。

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