諸橋愛が通算8回目のGⅢ制覇
「なんとか差せました」
今シリーズ3度目の連係となる平原康多の番手から諸橋愛が直線鋭く追い込んで、一昨年7月弥彦以来、通算8回目のGⅢ優勝を飾った。
「差せると思わなかったくらい(平原)康多のデキが良かったし、僕も(最終バックで)松浦(悠士)君にからまれたので、ゴールした時は差せたか分からないくらいでした。(平原が)連日、良い動きをしれくれて、今日(決勝)もすごい掛かってました。僕にとっては康多がいるのが一番デカかったです」
主力選手はウィナーズカップから中4日での参戦だったが、諸橋は中部に残って体調を整えた。
「家に帰らなかったのが良かったですね。ワットバイクに乗ったり、岐阜で志智(俊夫)さんとか山口拳矢君と練習したり。成果がでたのかなと思います」
今年は全日本選抜で優出に成功するなど、ここまで良い流れで走れている。
「最終的な目標は、年末に(グランプリで)ちゃんとゴールすること。そこが(佐藤)慎太郎さんとか守澤(太志)君にあって、僕に足りないところなので」
再び、あの大舞台に立って目標を達成するために今年も全力で戦い抜く。
前受けから3番手に飛び付いた平原康多は、最終バックから松浦に合わせてまくって2着。関東ワンツーが決まった。
「(深谷知広に飛び付いた時は)キツかったです。松浦は仕掛けて来るだろうなって思っていたし、初日にかぶって失敗しているので、かぶる前に仕掛けないとって思っていました。深谷のカカリもすごかった。(深谷のラインを)乗り越えたら、諸橋さんとどっちかが優勝なら良いやっていう感じでした。(今シリーズは)後半戦は自力でしっかり戦えたし、次回の西武園記念につながれば良いですね」
松浦が平原に合わされたと見た香川雄介は、最終2コーナーから内に進路を取り、直線伸びて3着に入った。
「前が見えんかった。(松浦は)多分、行けんだろうなと思って内に降りた。あとはコースを突きました。3着なら上デキでしょう」
松浦悠士は前に出切れず5着でゴールした。
「力不足。行き切れるかなって思ったけど、ちょっとタイミングが遅かったです」
決勝でも主導権を握った深谷知広は8着に沈むも、力は出し切った。
「遅すぎて突っ張られてもダメだし、あのタイミングがギリギリのところでした。今できる走りはできたし、これでラインが3車あればまた違ったのかなと思います」