小倉竜二が4年ぶりの記念制覇

小倉竜二



小倉竜二がS級S班の清水裕友を3日連続で差し切って3連勝のゴール。17年9月向日町以来、約4年ぶりの記念優勝を飾った。
「(G3優勝は向日町が)もう最後だろうと徳島の先輩に言われていたんですが、自分の中ではもう1回くらい獲りたいと思っていたので獲れて良かったです。あの頃よりも練習のやり方や調整、ケアなどが上手くなってきたし、経験と工夫でかみ合ってきている。脚も上がっていると思います」
細切れの決勝戦は機動型がそれぞれ持ち味を発揮。激しいレースとなったが、それでも清水が最終的に別線をねじ伏せたことでチャンスが巡ってきた。
「(清水が)ホームくらいから仕掛けて、自分の中では離れかけていたんですけど、あおりを受けた時に何とか追いつけました。3日間、清水と一緒で仕掛けも早かったし、恵まれました。清水君サマサマです。抜けているということは自分の調子もいいんだと思います」
45歳を迎えた今もなおS級トップクラスで奮闘。進化を続けている。
「SS2人(清水と松浦悠士)のゴールデンコンビがいて、後ろに付かせてもらった時は勝たせてもらっている。(G1優勝は)狙っていないことはないし、少しの可能性でも頭に入れています」
次のG1は来月の高松宮記念杯。勢いを増す中四国勢の中でしっかり役割を果たして3度目のG1制覇を目指す。
清水裕友は2着に敗れたとはいえ、別線の抵抗を力でねじ伏せた。4日間、オール連対と今シリーズの強さは際立っていた。
「細切れなので初手はけん制が入るようなら前からいこうと。緩んだところで行こうと思っていたんですが、前もかかっていました。(渡邉)雄太とちょうど仕掛けがかぶってしまって外、外を回らされたし、あおりもあってキツかったです。体半分、(吉田の)前に出れて締めながら何とか出切れました。ハードなレースでした。小倉さんに差されるのは仕方ないですね。これで押し切れるようになりたい。今回はシューズを換えて、しっかり動けていたと思います」
単騎の阿部力也が中四国コンビを追いかける形で3着に入った。
「とにかく前々にと思ってました。展開が早くて、迷いもあって完全に出遅れました。出遅れたので、清水の3番手に入れました。結果的に清水頼みになってしまった。自分で動けなかったのが悔しいです。清水の強さは体感できました」