長島大介が4年ぶり2度目の記念制覇
長島大介が4年ぶりの記念制覇。連係実績豊富な後輩の番手を回れるチャンスをきっちりモノにした。
「(眞杉君は)頼もしかった。同県の後輩と連係しての記念優勝はかなり嬉しい。最初から一緒に練習していたから余計にですね。僕が面倒を見ているつもりが、いつの間にか追い越されたけど、それに負けないようにと思ってます」
レースは前受けから先行態勢に入った眞杉のペースが上がり切る前に石原颯に叩かれてしまう。瞬時の判断で自力に転じた長島が四国両者を一気に抜き去った。
「石原君との先行争いになるのかなと思っていたけど、眞杉君に全て任せていた。石原君に出切られて、後ろ2人が付いてくれているから切り替えて仕掛けようと。自分と眞杉君だけなら入れていたかもしれない。後ろがどうなっているか気にする余裕はなくて、(自分で仕掛けた)距離が長いなと思ったけど、後ろは河村(雅章)さんだしと思って行った。関東勢でゴール前勝負と思ったら(佐藤)慎太郎さんでびっくりしました」
次走はG1の平オールスター。ここ数年はビッグ戦線で目立った活躍がないが、この優勝がきっかけで流れが変わるかもしれない。
「今回は3日間、自力で動いて決勝で後輩と連係して優勝できた。最近のG1、G2はお帰りレースばかりなので、これからは頑張りたい。7月からシューズを換えてそれからいい方向に向いてきました。これからも一戦一戦頑張るだけ。自力でも番手でも任された位置で精一杯やれることをやりたい。気持ち良く勝ったので、この流れを続けたいですね。100期世代に負けないように自分も付いていきたい」
32歳。これから競輪選手として最高の充実期を迎える。信頼できる関東の仲間と切磋琢磨しながら進化を続ける。
注目された単騎の佐藤慎太郎は内をすくって長島の後位を奪取。まくりを追いかけて鋭く迫った。
「色んな展開を想定していたけど、少しでも前に行こうと。もうちょっと踏み合ってくれれば、切れ目でも良かったんですけどね。展開の中でしっかり動こうと思ってました。長島は出切れるって分かってペースに入れたので、あれは抜けないですね。長島のデキが良かったのと、もうちょっと自分の脚をつけないと抜けない」
関東ラインの連係は乱れて佐藤に続く形となった志村太賀がそのまま3着に流れ込んだ。
「(佐藤に)しゃくられるとは思ってました。自分のところに来たら勝負するしかないなって。(佐藤)慎太郎さんが自分の前になったので、付いていこうと思いました」