• 松戸競輪場開設71周年記念燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯8/21〜8/24

後記 GⅢ 松戸 08/21

S班の松浦悠が完勝!!

松浦悠士

松浦悠士

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 青板バックで後ろ攻めの渡邉雄太が上昇し、吉田拓矢が赤板手前で押さえて出る。吉田が後ろを見ながら徐々にペースを上げるが、松浦悠士が打鐘を目がけて一気に巻き返す。4コーナーで先頭に立った松浦が最終主導権を握り、後方から懸命にまくり上げた中川は藤岡隆治の横まで。軽快に飛ばした松浦は岩津裕介の猛追も振り切り、逃げ切りでVを奪った。
 「前を取って行ける所からという感じでした。けっこう拓矢がいいペースで、もうちょっと脚を使わせようと思ったんですけど、ジャンで誠一郎さんがカマして来ると思ったのでその前に仕掛けました。楽に出られたのでホームでペースを上げて、行ける所まで踏んで。岩津さんが車間を空けているような感じがしたので、最後は抜かれると思いました。ゴールした瞬間は分からなかったですね」
 オールスターから中4日での開催で最高の結果を残し、今シリーズはオール連対。3日間で最終バックを取るなど積極性も際立った。
 「ラインで決めるなら先行だと思っていました。別府(記念)の時に岩津さんに今までの自分のレースと違うと言われて、いいレースをしようと思っていた。岩津さんの前で逃げを決めたいなと思っていたし、今日は百点ですね。記念での逃げ切り優勝は中々できないので良かったです。3日目からオールスター以上の仕上がりでした。今回は初日に新田(祐大)さんとも戦えて、色々思うこともありましたね」

 岩津裕介が逃げ粘る松浦に迫るも4分の1車輪届かずの準V。
 「(松浦は)内容も良かったしいいレースをしてくれた。スタートは前か前から2番目を取れればだったが、どの位置になっても松浦は組み立ててくれるので。誠一郎さんが見えて、自分のやることをやってゴール前勝負だと思っていたんですけど脚力負けですね。今シリーズはいいメンバーで走れて、力を出せて内容も悪くなかった。また次に向けて頑張ります」

 松浦ラインの3番手を固めた藤岡隆治が3着に入り競輪祭の権利を獲得。
「何も言うことはないですね。前の二人のおかげです。特に(同期の)松浦君が気持ちの入ったレースをしてくれた。後ろに付いていて気持ちが伝わってきた。付いていけて良かったなというのと、あそこでいける松浦の強さを感じました。収穫だらけの開催でした。このメンバーでここまでやれて自信になりました」

 一方、吉田拓矢は打鐘過ぎに松浦に叩かれたのが響き、中団の内で被る形に。最後は外を踏み込んだが4着が精一杯だった。
「駆けようと思った所でこられてしまった。松浦さんが上手かったです。そのあとはコースがなくて…。外を仕掛けたかったけど。今シリーズはセッティングを変えて良かったので、次までに間隔が空くから煮詰めて共同通信社杯に向けて頑張りたいです」

 後方からまくり上げた渡邉雄太だったが、車の進みは一息。最後は一杯になり、9着でシリーズを終えた。
 「吉田君が凄い流していたので切っても良かったけど、勇気がなかった。まくって行ったけど、前がめちゃめちゃカカっていました。決勝でも一発あるかなって思っていたんですけど…」

Race Playback

レース展開4
 ラインで上位独占導く逃げ切り優勝。格が違った松浦悠士選手

レース経過

誘導員 : 蒔田英彦

 スタートで出た松浦悠士に岩津裕介-藤岡隆司が続いて前団、以下は中川誠一郎-荒井崇博、吉田拓矢-佐々木雄一、渡邉雄太-山口泰生の順で落ち着き、周回を重ねる。 後ろ攻めから早めに動いて青板の3コーナーで切った渡邉を吉田がすかさず押さえて出る。前受けから5番手まで下げた松浦は赤板の2コーナーからスパート。あっさり吉田を叩いて主導権を取る。このラインを追いかける形からまくり上げた中川だが、3番手の外で勢いが止まる。軽快に駆けた松浦がそのまま力強く押し切って人気に応えた。番手絶好の流れから迫った岩津は交わせず2着。ライン3番手の藤岡が3着に流れ込み、中四国勢で上位独占を果たした。

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