• 弥彦競輪場開設72周年記念7/28〜7/31

後記 GⅢ 弥彦 07/28

ゴール前勝負を制し平原康

平原康多

平原康多

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 平原康多が、中学2年まで過ごした地で通算31度目のG3制覇。70周年大会で初制覇してから、昨年の寬仁親王牌、そして今大会と、当所で行われたグレードレース3連覇を達成した。
 4車結束の関東勢は、前受けから組み立てる。吉田拓矢は別線を受けて一旦は6番手に下げる。飯野祐太が打鍾前に出たところを、吉田は間髪入れずに一気に叩く。圧巻のスピードで叩き切り、そのままハイペースで飛ばす。飯野は後退するが、小松崎大地が最終1センターで自力に転じて襲い掛かった。
 「(組み立ては)全て(吉田)拓矢の判断です。三谷(竜生)が来ると思ってたら、小松崎が自力にチェンジして、すごいスピードで来ていて。(番手から出るタイミングは)本当にギリギリのラインだったと思います。後ろがごちゃついているのは分かったけど、諸橋(愛)さんの所だとは思わなかった。後ろに諸橋さんがいると思っていたので、自力に切り替えるタイミングだけ間違えないようにと思っていました」
 引きつけてから番手まくりに出て小松崎は合わせ切ったが、今度は諸橋を外からキメた成田和也が迫る。両者はほぼ並んでゴールしたように見えたが、成田の猛追をこらえた平原に軍配が上がった。
 「(1着だとは)本当に分からなかった。成田さんのことを諸橋さんだと思っていたくらい(必死だった)。帰ってきて、後輩に聞いて知りました。(ガッツポーズも)何もできませんでしたね」
 高松宮記念杯で落車し「前回の調子だったら決勝にも乗れていない」と話したように、サマーナイトではらしさが全く見られなかった。だが、今節はさすがの修正力を見せつけた。地元で行われる西武園オールスターに向けて、視界は良好だ。
 「弥彦とオールスターが続くのは分かってたけど、落車で調子がよくなくて、今回は結果よりも調子をどうにかしないとと思ってて。それは次も変わらないと思う。(オールスターまで)短い時間だけど、もっと調子を上げていきたい。地元、地元と言われるけど、意気込み過ぎて失敗しないように」
 2年連続のファン投票1位。それに恥じない走りをするだけの準備は出来ている。

 4コーナーで諸橋を外からキメて、直線追い込んだ成田和也だったがわずかに届かず2着。それでも、ヨコのさばきとタテの鋭さは今開催も際立っていた。
 「飯野も出させる気がないぐらいだったけど、吉田が良いスピードでいっちゃう感じでしたね。飯野も頑張っていたし、小松崎も良いスピードでまくってくれたけど、届かなかったですね。自分の力不足だと思います。抜きたかったし、いけると思ったけど力不足。良いラインで、レベルの高いところで走れたし、(オールスターに)活かしたい。ここ一番で2着なので悔しい」

 三谷は後方に置かれて荒井崇博は勝負所で9番手。それでも三谷の仕掛けに惰性をもらうと、直線で大外を強襲して3着に突っ込んだ。
 「ちょっとヨシタク(吉田拓矢)が強かったね。でも、9番手からあそこまで行ったので良かったんじゃないですか。スピードをもらったってのもあるけど、内か外かも迷ったしね。確定板に乗れたし、ギリ良しとしなきゃ。疲れはあるけど、車は進んでいる。(賞金争いは)なるようにしかならない

Race Playback

レース展開4
 番手まくりの平原康多選手が弥彦記念を連覇。福島ライン3番手の成田和也選手が2着に追い込み、大外を強襲した荒井崇博選手は3着。

レース経過

誘導員 : 上原龍

 諸橋愛がスタートを出て、吉田拓矢-平原康多-諸橋-横山尚則の関東4車が前団に構える。三谷竜生-荒井崇博、飯野祐太-小松崎大地-成田和也は後方から。 5番手の三谷から先に動き出して赤板過ぎに切って出る。その上を飯野が押さえるが、吉田の巻き返しが早い。三谷が引き切る前に、2コーナーから仕掛けて打鐘過ぎに主導権を奪う。吉田に平原まで出切るが、踏み出しで車間が空いた諸橋と飛び付いた飯野が3番手でからむ。最終ホームで諸橋が平原後位を守り横山の追走。飯野が後退して、今度は小松崎がまくりを打つ。平原はバック手前で番手から合わせて出る。平原が小松崎を自ら外に張り、諸橋はいっぱい。成田が内に降りて直線へ。外をまくり追い込むる三谷、荒井、追い詰める成田を平原が退けて優勝。成田が2着に入り、三谷マークから外を伸びた荒井が3着。

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