南関連係から郡司浩平が今年初V
後攻めから先に動いて抵抗を試みた清水裕友、前受けから引いてまくり一発にかけた吉田拓矢を寄せ付けず。赤板2コーナーで渡邉雄太が清水を叩いて先制してからは完全に南関勢ペースのレースだった。後続の反撃に合わせて最終1センターで深谷知広が番手発進。その後位で仕事をしつつ、ゴール寸前で深谷を交わして郡司浩平が優勝を飾った。
「(ラインとしての作戦は)(渡邉)雄太のタイミングで行ける所で仕掛けるって感じでした。それを信頼して付いていった。清水君が行った時に、すかさず仕掛けてくれて、清水君が飛び付きにくい勢いで行ってくれたのが僕らの勝機に繋がったと思う。思った以上に清水君の巻き返しが早かったので、深谷さんも早めにいく形になったし、僕が番手のような形になった。(吉田が巻き返してきたが)3コーナー付近でスピードが止まったのが分かったので判断としてはひと振りしてからと。あとは深谷さんとどっちが優勝できるかギリギリの所で踏もうと。本当にラインのおかげです。気持ち的には今日が一番リラックスして走れたし、余裕もあった。次は全日本選抜まで10日弱あるので、今日の疲れを早く抜きたい。今年初優勝できてほっとしました。目指す所はたくさんあるので、そこに向けてしっかり準備していきたい」
1月大宮記念は郡司の仕掛けを利して深谷がV。そして今回は地元コンビの動きに乗って郡司が優勝。連係のバリエーションを着実に広げて成果を出す南関勢が、強敵の待つ全日本選抜へ良い流れで乗り込む。
地元記念制覇を狙った深谷知広だったが、ゴール前で郡司に交わされて2着。優勝こそならなかったが、判断良く番手まくりを放ったことで、南関ワンツーを決めた。
「(渡邉は)練習を含めて一番いいダッシュで、気持ちを感じました。(清水が仕掛けてきて)落ち付いて対処をしてからで、郡司も後ろを固めていたし早めでしたけどラインを機能させるためにも踏ませてもらいました。振り切れないのは自分の力不足ですし、ワンツーという最低限の仕事はできたと思う。(今シリーズは)今までに感じたことのない責任感を感じたし、いい経験になりました」
吉田が不発になると、2センターで吉田の内を踏み込んだ*守澤太志が直線伸びて3着に食い込んだ。
「(初手は)後ろよりは前かなと。ただ雄太君のカカリがすごくて地元のパワーを感じましたね。吉田君も止まってて、ハウスしてバランスを崩していたのでそのタイミングで踏ませてもらいました。脚のある郡司君と深谷君が前だったし、そこに迫るまではいけなかったですね」