• 函館競輪開設69周年記念五稜郭杯争奪戦6/22〜6/25

後記 GⅢ 函館 06/22 レインボーカップ チャレンジファイナル

番手生かした磯川勝裕がV

磯川勝裕

磯川勝裕

 最終バックでは関東コンビが3番手以下をちぎって、番手の磯川勝裕にとっては絶好の流れ。最終4角で外に持ち出した磯川が、危なげなく抜け出して優勝を飾った。
 「デビュー戦もここで優勝できた。チャレンジの最後も優勝できて良かったです」
 昨年7月、デビュー場所の函館を完全V。北の大地では負けなしの磯川が、特班でチャレンジを卒業した。
 「(最終)バックでは優勝があるなっていう感じだった。自分はあんまり踏み出しが良くないんですけど、中嶋(宣成)さんも行って欲しいところで踏んでくれた。余裕はありました」
 師匠の近藤寛央の前でのV奪取。チャレンジファイナルでは番手を回ったが、A級1、2班のステージでは先行に迷いはない。
 「チャレンジでやってきたことを(A級1、2班でも)変わらずですね。地脚なんで、それを生かしていきたい。河合(佑弥)には、追いつけ追い越せで。それに黒沢(征治)さんとか埼玉は強い同期が多いんで。この前、河合が平原(康多)さんと走って、(平原が1着で)決まってましたからね」
 S級でしのぎを削る埼京の同期に肩を並べるためにも、ここは通過点。ケレン味のない走りで、磯川が埼京地区を盛り立てる。

 最終ホームでは9番手に陥った上野優太だったが、2角手前からのまくりで2着に届いた。
 「関東勢に付いていかないといけないんですけど、あそこは迷いました。それでも自分はやった方だと思います。今日はギアを3.92に初めて上げたけど楽でした。ただ、9番手になったのは反省点ですね」

 インに包まれていた*口敦也だったが、最終3角から外めを踏み込んで3着に入った。
 「先行するラインかイン粘りもって、位置を取ってって考えてました。(関東勢が)見えたんで、付いていこうと思ったんですけど。佐々木(堅次)さんも付いていかなかったんで、直線勝負になっちゃいました。ただ、9車は初めてだったけど、(周りは)見えてました」

 上位の3選手がA級2班への特班を決めて、磯川を優勝に導いた中嶋宣成は5着に沈んだ。来期はA級2班も、またしても特班を逃した。
 「末脚がなかった。(最終)4コーナーからが甘かった。(出るのに)脚を使ったのもあるけど、しょうがないですね…」

Race Playback

レース経過

誘導員 : 川津悠揮

 中嶋宣成-磯川勝裕、内山雅貴、佐々木堅次、山口敦也、井田晶之-福田真平-井上嵩、上野優太の順で周回。 赤板前から上昇した井田が1コーナーで中嶋を押さえて前に出る。内をもぐり込んだ山口が福田の位置を狙いにいくと、内山が外を踏み上げる。井田がこれを突っ張り、その後位は福田と内山でもつれる。そこを中嶋が一気の反撃に出る。ホーム過ぎに井田を抜き去り、3番手以下を大きく引き離す。番手絶好となった磯川が4コーナーから鋭く抜け出した。最後方に置かれた上野が2コーナー手前から大外をまくり上げて2着に入った。3コーナーから外に持ち出して踏んだ山口が3着。

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