後記 GⅢ 京王閣 11/28
年末にグランプリを控えている平原康が欠場、深谷知も体調不良による不参加でS班不在となった今シリーズ。しかしそれを救ったのがゴールデンルーキーの吉田拓。記念初出場で準Vとビッグインパクトを与え、決勝で連係した堤洋も「めっちゃ強いわ」と舌を巻いた。輪界のニュースターになるに相応しいS級デビュー戦となった。
そんな中地元勢は1人も決勝に駒を進めることができなかった。通算6度目の大会制覇を目指した地元のエース・後閑信も準決で姿を消した。
「準決勝は(天田裕に)任せてたからしょうがないです。シリーズ通しては体も良かったんですけど、まだ勝負のところまでは戻っていない感じでしたね。状態を戻して来年の立川記念で結果を出せるように」
朝倉佳も準決4着で惜しくも決勝へは進めず。
「仕上げてきてたんですけどね。落車したり、ハプニングがあっても力を出し切れるように。地元のゴールドカップは獲りたいんで、1年間確率を上げて、来年呼ばれたときに勝てるように」
決勝に5人が進み絆の強さを見せた南関勢。決勝を逃し、未勝利に終わった片寄雄も気を吐いた。
「1着が取れなかったのは悔しい。噛み合ってるのかもしれないけど自分の納得いく先行じゃなかったです。今はダメでも後々良い感じが出てくれれば。G3の準優を勝てないようじゃG1でも勝てないんで。パーキンスにもまだまだ終わる選手じゃないって言われたし、まだまだ進化します」
加賀山淳はシリーズ2連対。手応えをつかんだ4日間となった。
「得るものが多い開催でした。初日、3日目はローラーに乗っている段階から感覚も違って。そうするとレースで走っても、力を入れなくても自転車が進んで行きました」
先行選手では掛水泰も光っていた。着以上に周りの選手が「強い」という反応も本人は納得せず。
「初日は勝ち上がれたけど最終日一般戦を走ってるんで。レースも流しすぎてカマされたり、上がりタイムもまだ悪い。もっと持久力つけないと」