後記 GⅢ 豊橋 11/12
今年も残りあとわずか。惜しくも決勝を逃した選手達も、先を見据えた競走で奮闘した。
金子貴はここが復帰2場所目。優出こそならずも、シリーズ3勝を挙げ復活へ大きく前進した。
「決勝に乗れれば一番良かったですね。でも、3勝できたのは連日、前でみんなが頑張ってくれたおかげです。ケガをしたけど、考えて見えてくるものがありました。今まで限界と思っていたものが、もっとできると思えたし、集中してトレーニングもできている。やることが見つかったんで、まだまだ頑張りたいです」
山中秀も準決で浅井康に屈し敗退。しかし、最終日も白星で締め1171着と好走した。
「脚力があるわけではないので、キレとレースのうまさを上げないと。今回の準決みたいな展開になったときに、どう対処するか。細かいところを考えて、毎回テーマを持って臨みたいですね」
古性優は前回函館記念とは打って変わり、力強い走りで1181着。
「最終日は少し疲れがありましたね。体力をつけて4日目を走れるようにしないと。これからは、(上位の選手と)普通に戦ってもいいようにやられてしまうので、嫌な選手にならないといけないですね」
大竹慎は連日苦戦が続いたが、最終日は直線を鋭く伸びて1着。手応えをつかんで開催を終えた。
「ギアを47に変えたら、やっと勝てました。来期を見越して、このギアに対応する体重に落として、体に馴染ませていきたいと思います」
最終日の9レースでは、ケイリンエボリューションが行われた。レースは、カマした桐山敬を追った山賀雅が、まくってきた猪俣康に合わせて前に踏み込み、Ⅴを手にした。
「7番車だから位置を取れないだろうから、桐山君が初手で取った前に僕が入れてもらえればなと思ってたけど(逆になった)。桐山君に付いていって、後ろから影が見えたんで踏みましたね。展開一本でした。こういうレースで勝てるってのはなかなかできないので嬉しいですね。これからの勉強にもなりました」