後記 GⅢ 伊東 12/12
年末のグランプリに出場する村上義をはじめ、深谷知、脇本雄、原田研ら12月の記念開催としては豪華な顔ぶれがそろった。フレッシュな若手機動型も数多く参戦。短走路で躍動し、シリーズを盛り上げた。
ゴールデンルーキーの鈴木竜は記念初参戦で1343着と大暴れ。準決勝で深谷にまくられ惜しくも敗退したが、全国のファンに名前を売った。
「準決勝は納得のいく負け方。こんなもんかなという感じ。いろいろと勉強になったし、現状の力が分かりました。初日、2日目は長い距離を踏めなかったけど、後半の2日間は先行で力を出し切れました。でも、末脚はまだまだ甘いですね。もっと練習します」
佐川翔は4日間、主導権を握って1192着。準決勝は村上義の前で発進した。
「村上さんと初連係で緊張感があったし、勉強になりました。(最終日の)南(修二)さんとも初めての連係だったんですが、しっかり力は出し切れたと思います。南さんとは次の久留米ナイターでも一緒なので頑張りたいですね」
南関勢は決勝戦で固い結束力を見せた。先頭で果敢に風を切ったのは郡司浩だ。昨年5月の川崎以来となる2度目の記念決勝で男気を出した。
「強い選手が相手でも落ち着いて走れるようになったし、位置を取っての組み立てもできるようになった。そこはこの1年で成長したかなって思います。決勝はちょっと焦って踏んだけど、やることはやりました」
渡邉雄は1712着と3連対。地元記念で存在感を示した。
「二次予選は悔しかったです。新田(康仁)さんに流しすぎと言われました。3日目から新車を使って違いはあんまり分からなかったけど、いいような気はします。ヤンググランプリもたぶんこのフレームでいきます」
2日目からの補充で出走した岡村潤は3連勝。
「前回の千葉から感じは良くなっていたけど、こんなに上手くいくとは。次は広島記念なんで、そこも頑張って今年をいい形で終わらせたい」