後記 GⅢ 佐世保 12/05
ハイレベル、そして激しい勝ち上がり戦だった。グランプリ出場メンバーは3名出場したが、いずれも準決勝で敗退。それでも武田豊は「来てよかった。また関東の結束が高まると思う。グランプリまではそんなに時間はないけど、初めて出るわけじゃないから」。残り3週間でしっかりと本番へ向け調整する。
園田匠はさすがに落車を避けた安全運転に徹した。
「とりあえず無事終わってよかった。2場所前の西武園で換えたサドルもアタリが出てきたし、感じは悪くない」
二次予選で敗れた永井清だが終わってみればシリーズ3連対。出足の鋭さは完全復活を思わせた。
「練習を戻した成果が出てますね。今は街道をメインに。中距離を鍛えつつ、スピードを落とさないようにやってる。いい感じで上がってきてるし、来年が勝負ですね」
巴直也は一次予選でカマして2着。最終日も逃げる吉澤純マークから抜け出す磯田旭に好回転で迫った。
「3場所ぐらい前からフレームを変えて、前回の岸和田で戦えるかなと思ってた。感じはかなりいいですね。何かつかみかけた気がするし、来期からはS級の点数を取りたい」
4日間、主導権を握った月森亮は「今回は収穫がありましたね。事故点で1カ月止まってる間にセッティングをイジって、乗り方を変えたのがよかった。4日間先行は初めてですね」。来期からはA級だがS級再挑戦へ自信を取り戻したか。
なお最終日9レースにはレインボーカップA級チャレンジファイナルが開催された。勝ったのは廣田敦。中団、中団と機敏に立ち回ると、バックまくりで1・2班戦への特別昇班を決めた。
「師匠(花村直人・71期)に『狙って来い』と言われてたのでよかったです。これからも先行で力をつけながら、上で走りたい」
地元で特別昇班を狙った瀬戸晋は7着に敗れた。
「余裕はあったけど、最後は間を行くとか突っ込める勇気がなかった。悔しいです」