107期生が軸のV争い
3着までがA級2班へ特別昇班を果たすチャレンジファイナル。出場9選手のうち5名がデビュー5カ月の107期と、ハイレベルの前評判通りのラインナップとなった。また、金子周一郎に、99期の3名は1月からの2班(奥出健士郎は1班)昇進が決まっているだけに、特班に懸けるモチベーションの髙さという点でも107期勢中心のV争いとなりそうだ。
金子を除けば動ける選手ばかりとあり展開は読みづらいが、大矢崇弘を本命に推す。デビュー10場所で5V、着外ゼロと快進撃が続く。地脚脚質で、実戦を重ねてコツをつかんだ先行に、流れでまくりもうまく使い分ける。今回はスジの金子とラインを組めそうな点も好材料だ。
廣田敦士も大矢と互角に渡り合える。戦績はほぼ互角だし、奥出が援護役に回れば同様に戦いやすくなる。ダッシュタイプだが、積極策に徹しており、タイミング合えば躊躇なく踏みだそう。そして、廣田ペースなら、鋭脚・奥出のVも十分。
他の107期勢も、瀬戸晋作が4V、竹元太志が3V、簗田一輝が2V。簗田は在校時にエリート班に属した選手で、逃げて後続を千切るスピードは半端ない。瀬戸、竹元はまくりが多いが、加速力は並ではないし、両者で組むようだとやはり脅威だ。泉慶輔、宮崎一彰の動向も気になる。ともにまくり脚も備える曲者だ。