後記 GⅢ 大宮 01/16
雪の影響で1日順延となった大宮記念は、深谷知の優勝によって幕を閉じた。今シリーズ寒さを吹き飛ばし開催を盛り上げたのは若手機動型だ。スーパールーキーの鈴木竜は11着で準決進出したが、準決勝ではGP王者・浅井康に完敗した。
「力勝負して負けたんで納得です。あれが力の差ですね。スピードが違いました、一瞬で。中止になった日が一番状態はよかったんですけど、仮にやってても結果は同じだったと思います。でも今回の開催で上との差が分かりました。課題しかないし、もっと底上げして次の向日町(G3)に向かいたいです」
佐藤博は3勝をマークしたが、二次予選で敗退したこともあってか、満足感は得られず。
「あんまり、そこまで喜べる感じではなかったですね。たまたままくりきれましたけど、相手が強くなってくると、合わせられる可能性もあったんでまだまだです」
今期からS級に復帰した川口公は、2勝をあげる活躍をみせた。
「今回は後ろに付いたりして、色々勉強になった開催になりました。パワー不足っていうことも分かりました。勉強したことを生かし、基本はまだまだ自力でいきます。良い5日間になりましたし、さらに頑張ります」
地元勢は平原康のみが決勝に進んだが、他の選手も気合の走りを見せた。小島雅は準決勝4着で涙を飲んだが、連勝で勝ち上がりと存在感を見せた。
「今回は大ホームランです。十分でしょう。メンバーも良い中、楽しく走れました。40歳になって調整も難しくなってきたけど、順延になった日に平原や、藤田(竜矢)、池田(勇人)と話して参考になったし、今度からは考えながら調整します」
追い込み型で目立ったのは牧剛だ。2勝を含む3連対の活躍。
「大宮バンクの特性が僕の脚勢に合ってましたね。イエローラインあたりが伸びて。重いバンクの中、ギアを85にしていることも合ってたし、色々マッチしていました。紙一重の中で展開が向いたりして。流れに乗れた5日間になりました」