後記 GⅢ 和歌山 01/09
立川の原田研に続き、今回は郡司浩が記念初優勝。90期台後半の若手が立て続けに記念を制したことで、今年はGレースで若手がどんどん台頭してきそうだ。
グランプリを走ったSS4名をはじめ、今シリーズが今年の初戦という選手は多かった。そして注目されたのは今期からS級初昇級した選手たちの走りだ。もちろん記念は初参戦。橋本智は一次予選で逃げ切り、3日目には山崎芳に前を任されるなど内容のある4日間だった。
「力及ばずですね。もっと力をつけて、(逃げても)接戦に持ち込みたい。まだ初めて対戦する人ばかりなので、しっかり1年間やって。来年結果を残せるように」
菅原裕はシリーズ2連対。積極性はアピールできたが、「全部主導権を取りたかったけど…。もうちょっと力をつけないとダメですね」と先行できなかった後半戦を反省した。
高間悠も2着2回。惜しくもS級初勝利はならなかった。
「3日目も4日目ももうちょっとだったけどね。A級終盤が悪くて不安はあったけど、S級に向けてフレームとかギアとか色々試してたので。練習も野原(雅也)君と一緒にけっこうやってました」
初戦の玉野は988着だった、笠松将だが今回は見せ場を作った。
「初日は失敗したけど、日に日によくなってきた。S級でも戦う気持ちを前に出して。先行で頑張りたいので、走りながらペースを覚えていきたい」
前田拓は昨年7月前橋記念の落車で左肩の腱板を断裂し、今回が半年ぶりの実戦だった。
「手術をしても痛みが長引いて自転車に乗れたのは1カ月。色んな不安はあったけど、意外と戦えてホッとした。これからできるだけ戻していきたいですね」
1439着の岸澤賢も上々の滑り出し。
「11月にセッティングを大幅に変えて、今回もサドルを換えてきた。練習でも感じはよかったので、いいほうに出たかな。去年はこんないい成績はなかったし、いいスタートが切れました」