後記 GⅢ 高松 01/30
悲願の優勝こそならなかったものの、準決勝に5名が進出するなど、今シリーズはやはり地元勢の活躍が目立った。前検日にはやや弱気なコメントが目立った大西祐も、蓋を開けてみれば3勝をマークした。
「二次予選では久しぶりに気持ちいいレースができましたし、今シリーズは出来過ぎです。展開が全部よかったです。今までのプラスマイナスで言えばまだマイナスだけど、このまま一気に上げていきたいですね」
前回の地元記念では万全の状態で臨めず悔しい思いをした戸田康も、初めて記念の準決勝進出を果たすなど活躍した。
「準決勝まではいきたいと思ってたし、よかったです。シリーズ通して手応えはつかめましたけど、まだまだ上の特選クラスの選手とは力の差があるので、練習せんと」
原誠も一予、二予を21着と2連対で準決勝へ勝ち上がった。
「初日、2日目と前のおかげです。池田憲さんが兄弟子で良い手本がいるので、追いつけるように。次の地元記念にも呼ばれるように、コツコツと脚をつけていきます」
今シリーズが初めての記念参戦となった105期の両名は明暗が分かれた。清水裕は最終日に逃げ切ってS級初勝利をあげた。
「1勝できてホッとしました。とりあえずよかったです。今シリーズは前回より落ち着いて走れました。次も結果を出せるように頑張ります」
一方で畑段嵐は初日で落車棄権に終わった。
「幸い骨とかは大丈夫でした。でも調子よくきただけに残念でした」
最終日の9レースではケイリンエボリューションが行われた。レースは3番手から仕掛けた松浦悠、合わせて金子哲後位から持ち出した松崎貴の動きで空いたインコースに切り込んだ柏野智が、中を割り鋭く突き抜けた。
「何も考えてなかったです。スタートで見合ったので後ろになるよりは前がいいかなと。最後は1着のコースがあるけど当たったらダメなんで、当たらないよう、当たらないようにと。1着取れたんでよかった。いつも2、3着ばっかりなんで」