GⅠSPECIAL Inside report GⅠ 久留米 02/11
渡邉一のG1初優勝で幕を閉じた今年最初のG1、第31回全日本選抜競輪。新田祐が昨年7月寬仁親王牌の敗戦を生かし、ライン4車での連係を結実させた。稲垣裕、村上博の落車はあったが、近畿勢も3名が決勝に進出。平原康、木暮安ら失格者が続出した関東勢、深谷知がまさかの成績に終わった中部勢からはファイナリストは出ず、地区ごとの明暗がくっきりと分かれた。深谷知はまさかの結果に
昨年12月の伊東から記念3連覇。完全復活を遂げた深谷の活躍を誰もが疑わなかったはずだ。しかし、結果は6696着。一度も車券にからむことなく開催を終えた。深谷は「今回はどこかが動いていない感じだった。それで全く体に力が入らない感じ」と状況を説明。「原因を探して」名古屋ダービーでの巻き返しを狙う。
浅井康は準決勝で敗れたが、最終日は小松崎大の逃げを鮮やかにまくるなどシリーズ2勝。「普通にやってるだけ」とサラリと言ってのけたが、年頭から浅井の普通がいかに高いレベルにあるかを証明し続けている。
最終日に浅井をマークした金子貴は「踏み出しだけで、あとは回してる感じ。抜けない」と、その強さに脱帽。「ダービーまでには、あれを抜けるように仕上げたい」と気持ちを入れ直していた。
竹内雄は今年初のレースで感覚を取り戻すのに苦しんだ。
「レース勘が足りなかった。そこの準備をしてこないとダメでした。自分は踏んでいる感覚を一番重要視しているんですけど、それが物足りない感じでした。ダービーは地元地区なんで中途半端な仕上がりではダメですね。もう1回作り直して臨みたいです」巻き返しを図る関東勢
関東勢は平原、木暮と主力が次々に失格。悪い流れをぬぐえず、今年最初のG1戦を終えた。「昨年はほぼ番手戦になって僕自身も考えるところがあった。(番手と自力を)上手く切り替えていくのがなかなか難しい。でも自分のなかでは脚力が弱っているわけではない」と話す武田豊に悲壮感はない。まだ今年は6つのG1戦が残っている。3日目に「だいぶ生き返ったかもしれない。ちょっとよかった」と話した神山雄ら地区別では最多3名のSS班の実力者がこのまま終わるはずがない。
吉澤純は意外にもこれがG1戦初出場。シリーズ3連対の結果にも達成感はない。
「反省点のほうが多いですね。脚は別に変わらないと思うけど、組み立てをしっかりやらないと。今回は連日、外を走ってるだけだったんで」
渡邉が悲願のタイトルを獲得し、意気上がる北日本勢。優出した新田に「悪い開催ではなかった」と振り返る早坂秀。自力選手は充実し、佐藤慎ら追い込み陣のチャンスは今後も増えそう。なかでも伏見俊は久々にG1戦で存在感を発揮した。
「収穫のあった開催でした。ここまでが中3日、中4日と忙しかったけど、それでレース勘も戻りましたね。まだ課題もあるし、もっと調子を上げていきたい」久留米コンビは大健闘
地元、久留米コンビも持てる力を発揮した。吉本卓はシリーズ2勝。「やることは全てやったし、本当に今やれることすべてやって悔いはない」と4日間を振り返ると、「もっと先行屋が九州は頑張らないと、自分が頑張らないと」。今後の課題を口にした。
野田源は直前の高松記念で落車するなど不安を抱えての参戦だったが、7332着と敗者戦で持ち前のスピードを発揮した。
「しっかり準備できなかった自分が情けない。でも色々試して失敗したことで収穫はあった。これじゃ納得してないけど、最近の自分としては頑張ったかな」
近藤隆は「すごい力の差がありますね。ワンランク、ツーランク自分の脚を上げていかないといけない」と決勝戦を振り返ったが、単騎で新田を叩いた準決勝は成長の証。自信をつかんだはずだ。
松岡健は立て直しに成功。「年末は成績が悪かったけど、練習の数値的には悪くなかったし、そのうち結果が出るだろうと思ってた」とシリーズ2勝で健在ぶりをアピールした。
松谷秀は昨年10月熊本記念の落車から約4カ月ぶりの実戦をこう振り返る。
「(骨折は治ったが)まだしびれがあって、全然力が入らない。でも思うほど悪くなかったし、ダービーに向けて上げていきたい」